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40人の作家による、 五輪の幸せ溢れる一冊。 ~文豪が見た『東京オリンピック』~

2014/04/08

 半世紀前、1964年の東京オリンピックを当時の作家たちはどう見たのか。その観戦記、観察ルポ、感想記、批評など、作家たちが新聞、雑誌に書いた様々な文章のコレクションだ。当時文壇と作家は、文学とは無縁の一般の人たちにも何となく尊ばれていた。それで、新聞も雑誌もスポーツ記者の職人技で書かれる記事で埋まるページに作家の文章を添えて、文学的、文化的な彩を加えようとしたのだろう。

 動員された作家は実に40人。どれも個性的で面白いが、スポーツ・ライティングに限れば、三島由紀夫が質量共に群を抜く。全作家中最多の11本、ボクシングに水泳に陸上にと走り回り美しい文章を綴った。

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photograph by Sports Graphic Number

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