桜花賞(4月13日、阪神芝1600m、GI)は、どうやらハープスター(牝3歳、栗東・松田博資厩舎)で決まりと言い切ってよさそうだ。新潟2歳Sの時点で末恐ろしいほどの才能を認められていた逸材だが、阪神ジュベナイルフィリーズ(芝1600m)では前半でハミを取らない欠点を露呈、2歳女王の座をハナ差でレッドリヴェール(栗東・須貝尚介厩舎)に譲っていた。
しかしその屈辱から3カ月後のチューリップ賞では、勝負所でスムーズな加速を披露。課題を完璧にクリアした上で、最後の直線は父ディープインパクトを思い起こさせる大外一気で見事に突き抜けて見せた。桜花賞と同じ距離・コースで、余力を残しての完勝劇。この器の大きさは牡を含めてもナンバーワンかもしれない。
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photograph by Yuji Takahashi