華々しいプロ・デビューを飾った村田諒太の傍らで独特の存在感を放っていたのが、ボブ・アラム氏だった。間もなく82歳になる世界的プロモーター。同年代のライバル、ドン・キングはすでにフェイドアウトしつつある今、こちらはまだ現役バリバリなのだ。
アラム率いるトップランク社は、ロンドン五輪の金メダリスト3人とプロ契約を結び注目されたばかり。日本の村田諒太、中国の鄒市明(ゾウシミン)とともに次代のスーパースターに育てようとしているのが、「アマ最強」と評判をとるウクライナのワシル・ロマチェンコである。
北京(フェザー級)、ロンドン(ライト級)と2大会連続で五輪金メダル獲得。同じく世界選手権2連覇。「396勝1敗」という驚異的なレコード。これだけでもロマチェンコの凄さが理解できよう。
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