リオデジャネイロ五輪に向けて急速な世代交代が進んでいる体操女子に、また新たなエース候補が現れた。
5月の全日本選手権女子個人総合で初優勝した笹田夏実は、17歳の高校3年生。6月のNHK杯では、優勝こそロンドン五輪代表の寺本明日香に譲ったものの僅差で2位になり、安定した力をつけてきたことを示した。
同い年の寺本とともに“10代パワー”を見せつけている笹田の持ち味は、平均台や段違い平行棒で見せる高難度の技と、名前通り真夏の果実を連想させるような、パッと明るい表現力だ。
コーチである母は、幻のモスクワ五輪代表として知られる加納(現姓笹田)弥生さん。小学校のころから母の指導を受けてきた笹田は、ジュニア時代は同世代で最前線を行く存在だった。
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photograph by AFLO