牝馬三冠を成し遂げたばかりのジェンティルドンナ(牝3歳、栗東・石坂正厩舎、父ディープインパクト)が、史上最高とも言われる超豪華メンバーが集結した第32回ジャパンカップ(11月25日、東京、芝2400m、国際GI)を、あっさりと制した。
3歳の牝馬としては初めての快挙。64年ぶりに牝馬のダービーウィナーとなったウオッカも成し得なかった(4着敗退)難事を、オルフェーヴルという怪物がいるステージでやってのけたのだから、手放しで称賛されていい。
逃げ馬不在でペースは速くならないと読めるからこそ、どの馬にも難しいレースになった。特に、凱旋門賞に続いて大外枠をあてがわれたオルフェーヴルは、折り合いに格別に気を遣い、前半は馬群の後ろにつけて我慢させるしかなかった。
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photograph by Yuji Takahashi