今も昔も、フィラデルフィアでAIと言えば、アレン・アイバーソンのことだ。先日、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのホームゲームに姿を現したときの熱狂的な喝采が、今も変わらぬ人気を示していた。
しかし、アイバーソンが試合を客席から見るだけだったのに対し、コート上にはもう一人、AIがいた。アイバーソンがシクサーズを離れて以来チームを支えてきたアンドレ・イグオダラだ。アイバーソンとチームメイトだった時期もあり「もう一人のAI」と呼ばれていた。
アイバーソン時代のシクサーズとは違うやり方で。
名前のイニシャルこそ同じだが、イグオダラはアイバーソンとはまったくタイプの違う選手だ。アイバーソンがオフェンスのエースなら、イグオダラはディフェンスのエース。アイバーソンのように自由自在に点を取ることはできないが、相手チームのエースを封じ込めることはできる。アイバーソン時代のシクサーズがワンマンチームだったのに対し、今のシクサーズは全員バスケのチームなのも、イグオダラのカラーを反映していた。「自分がこのチームのエースだと思っている。前にいた人たちとは違うやり方でやっているだけだ」とイグオダラは言う。
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