5月で44歳になる楽天・下柳剛の今シーズンはテスト生からのスタートだった。昨季9000万円あった年俸は1500万円まで激減。それでも現役続行にこだわった。
'03年に阪神がセ・リーグを制したとき、下柳はローテーションを守り、二桁勝利を挙げた。当時の監督だった星野仙一と、投手コーチだった佐藤義則が楽天にいるため、一部から“縁故採用”という声が上がったとき、佐藤はこう言い切った。
「必要でなければ獲るわけがない。そんなことをしたら自分で自分の首を絞めるだけ。修羅場を潜り抜けてきた下柳の経験は必ず役に立つ」
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by KYODO