「荒れる春場所」と称される3月大阪場所が、幕を閉じた。昨年は八百長問題を受けて中止され、2年ぶりの開催となったのだが、客足は好調だった。一昨年は8日間下がった満員御礼の垂れ幕が、今年は9回。「浪速の春」は賑わいを取り戻していた。
思い起こせば、先の初場所に初優勝した把瑠都の綱取りが注目されていたはずの春場所。しかし4日目に鶴竜に土をつけられ、11日目からは琴欧洲、琴奨菊と同僚大関相手に連敗。横綱昇進が絶望的になると話題は一転、関脇鶴竜の大関昇進一色に。千秋楽、鶴竜が豪栄道に一気に寄り切られると、1差で追う白鵬が把瑠都を倒し、鶴竜に並んだ。優勝決定戦に臨んだ鶴竜は、初優勝こそ逃したものの、文句なしの大関昇進を果たす。
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photograph by KYODO