「やろうとしていることが、ちょっとずつ身になってきましたね」
試合後のエンゼルス高橋尚成は、笑みを浮かべながら自らの投球を振り返った。3月8日のオープン戦初戦は、2回無安打無失点。柔らかい表情の理由は、単に好結果を残せたというだけではない。メジャー3年目。心身ともに充実している感触が、日焼けした顔に滲んだ。
メッツとのマイナー契約からスタートした2010年、そしてエンゼルスへ移籍した昨季とは異なる状況でキャンプを迎えた。過去2年はいずれも新天地とあって、首脳陣へアピールするうえでもオープン戦で結果を求められた。捕手陣に自らの投球スタイルを理解してもらう必要にも迫られた。
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photograph by Yukihito Taguchi