ラスベガスは現在世界ボクシングの「聖地」であり「首都」である。'60年代前半まではMSG(マジソンスクエアガーデン)を抱えるニューヨークが王者だったが、'80年代以降はすっかりその座を取って代わられた。今や大試合の舞台はMSGよりMGMグランドである。
ラスベガスにはボクシングがよく似合う――とひらめいた興行師たちはなんと抜け目のなかったことか。巨大カジノ・ホテルの大集客手段として、次々とメガ・ファイトが組まれ、注目の好カードはそのまま賭けの対象ともなる。ボクサーの誰もがここで戦いたがる時代である。
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