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鍵を握る2人の伏兵。 結末は最終決戦へ。 ~F1ブラジルGP、波乱の予感~

昨季は負傷によって母国ブラジルGPを断念。伏兵のひとりマッサが優勝戦線をかき乱すか

 3月14日にバーレーンGPで開幕した'10年シーズンは、11月14日のアブダビGPで大団円を迎える。8カ月の激闘が中東で始まって中東で終わるとは隔世の感がある。過去を遡ると、鈴鹿・日本GPが初開催された'87年の最終戦が11月15日オーストラリアGPで、さらに遅い閉幕は'62年12月29日南アGP、クリスマス後の最終戦でタイトルが決した。

 初開催となった韓国GPでアジア遠征ツアーを終えたメンバーは、一度ヨーロッパに戻ってから11月7日ブラジルGPと14日アブダビGPの2連戦へと向かう。昨年は中1週だったが、今年は南米から中東まで中3日で移動。60周年シーズンの最後に最も過酷なスケジュールが待ち構えている。最後まで「5人対決」が進むか。皆に優勝25点×2レース=50ポイントの可能性がある一方、11位以下のノーポイントはサドンデスを意味する。

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photograph by Hiroshi Kaneko

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