シーズンは終盤戦を迎えているが、クルム伊達公子は世界ランキング56位と、昨シーズン末の100位から大きく順位を上げている。
この秋が一つの正念場だった。昨年9月に韓国オープンで優勝しているため、1年経ってそのポイントが消滅する時点でランキングが急落する可能性があったのだ。しかし、今年の伊達はシーズンを通して安定した成績を残し、8月には復帰後初めてトップ50に入った。韓国オープンでは準々決勝で敗れたが、東レ・パンパシフィックの3回戦進出でランキングを挽回。来年1月の全豪は本戦からの出場が有望だ。
今季の戦いは楽なものではなかったはずだ。昨年苦しんだケイレンは克服したものの、小さなケガが絶えなかった。試合が続くと疲労が蓄積し、故障につながることが多かったようだ。それでもランキングを上げていくというのは、彼女のここ一番での強さの証明だろう。
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photograph by Hiromasa Mano