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4年ぶりの勝利を遂げ、 高橋裕紀が完全復活。 ~モト2初代チャンピオンの夢へ~

レース当日の最高気温は34度。久しぶりの表彰台は、文字通り熱戦を制しての勝利だった

 今季モト2クラスで再起を図っていた高橋裕紀が、第7戦カタルーニャGPで今季初優勝を果たした。予選2番手から好スタートを切り2位に浮上。その後、首位を独走していたA・イアンノーネが、ピットスルー・ペナルティで順位を落としたことで、独走でチェッカーを受けた。250ccクラスに参戦していた'06年ドイツGP以来、4年ぶりの優勝。表彰台に立つのも2年ぶりのことだった。

「'06年の最終戦で大きな怪我をして、いまでもその影響はある。去年モトGPに上がったけれど、チームのゴタゴタでシートを失った。腰にヘルニアという持病も抱えた。この数年間のいろんなことが思い返されて、チェッカーを受けた後に涙が出た。今日はイアンノーネのペナルティで転がりこんできた優勝だけど、僕以上に喜んでいるスタッフを見ていたら、いままで感じたことのない感情がわき上がってきた」

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photograph by Satoshi Endo

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