「自分たちがいかに恵まれた環境で野球をやってきたか。それが分かった時、謙虚に野球に取り組めるようになった」。社会人時代(トヨタ自動車)をそう振り返ったのは、開幕から3連勝を記録したヤクルトの新人、中澤雅人である。
'08年、予選で敗れた中澤ら11人のトヨタの選手は、他チームの補強選手として都市対抗に出場。その経験がひたむきに野球に取り組むきっかけになったと言う。
当時のトヨタには'09年のドラフト1位、2位で共にロッテに入団した荻野貴司と、大谷智久がいた。荻野は関西学院大時代、ベストナインに5回輝き、大谷は甲子園の優勝投手で、早大時代もエースとして活躍した。一方、中澤は甲子園には出場したものの、中央大時代には二部落ちを味わい、大学通算5勝に終わっている。
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photograph by NIKKAN SPORTS