年末の恒例行事、ウィンターミーティング。今オフのFA市場で目玉だったホリデー(カージナルス)、ラッキー(エンゼルス)、ベイ(レッドソックス)のトップ3の行き先は決まらず、会期中に最も注目を集めたのは、ヤンキース、タイガース、ダイヤモンドバックスの3球団で7選手が動いた三角トレードだった。そんな中で地味だが最も精力的に動いたのがレンジャーズだった。
ダニエルズGMをして「ここに来る前に比べて、ずいぶん良い編成になった。結果に満足している」と言わしめるほど、着実に来季の足固めをした。これまでは打高投低の粗さが目立つチームだったが、2009年は就任2年目のN・ライアン球団社長の指揮下、投手力を軸として球宴前には地区首位に立ち、5年ぶりの勝ち越しに成功。来季の飛躍に向けて首脳陣が思い描くパズルを完成させるべく、このウィンターミーティングで見事なまでにピースを集めてみせたのだ。
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photograph by Yukihito Taguchi