バレーボールPRESSBACK NUMBER
「きばっど勝っど!」鹿児島弁コールも届かず…“南北のSVリーグ新参者対決” 記念すべき“1勝”をつかんだ北海道YSと、F鹿児島の現在地
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph byHirofumi Kamaya
posted2026/11/05 11:04
今季からSVリーグに参戦したフラーゴラッド鹿児島(紺)と北海道イエロースターズ(黄色)
鹿児島と北海道。南北に離れた両チームではあるが、北海道YSには九州にゆかりのある選手もいる。2023年まで大分三好ヴァイセアドラーでプレーしたアウトサイドヒッターの山田滉太主将は「久しぶりに九州でプレーができて、勝つことができて嬉しい」と言葉も弾んだ。
歓喜の輪の中で喜びを噛みしめるのは、北海道YSのセッター久保下航平だ。鹿児島県出身の28歳。SVリーグ参入後、初の凱旋試合には家族や友人が多く訪れた。ユニフォームだけでなく、お手製の応援グッズを手にする姿に「目立っていたので最初は恥ずかしかった」と笑いながらも、素直な喜びを口にした。
「SVに上がってからの4試合は勝てなかったけれど、その経験がチームの力になった。少し成長したチームになって、フラゴラさんと戦って家族の前で初勝利を挙げることができてよかったです」
ADVERTISEMENT
翌日のGAME2も北海道YSが3対1で制し、新規参入チームの直接対決第1弾は北海道YSに軍配が上がった。
鹿児島県出身・迫田の思い
敗れたF鹿児島も、次戦への期待を抱かせるシーンを数多く見せた。2戦目ではサーブ、スパイクの効果が上がり、2セットを連取された後の第3セットを25対23で奪取して会場を大いに沸かせた。試合後、チームを代表してコートでマイクを持った迫田は「負けてしまったけれど成長できる部分がたくさんあった」と悔しさを噛みしめながらも前を向く。
さらに、これからSVリーグでもっと強くなるために、“フェザー”への切実な思いを明かした。
「会場に目を向けると、ちらほらと空席も目立ちます。僕たちも皆さんと一緒に成長できるように、皆さんの力を借りて一緒に戦っていきたい。ご家族やお友達、周りにいる方々にフラーゴラッド鹿児島の試合へ行こう、と声をかけていただいて、一人でも多くの方に来ていただければ嬉しいし、また観たいと思えるようなチームになれるように僕らも頑張ります」


