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育てて売るだけ、じゃない…ブンデスの中堅「フライブルク」が堂安律、鈴木唯人ら日本人選手を成長させられる理由「毎週監督と個別反省会も」
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中野吉之伴Kichinosuke Nakano
photograph byGetty Images
posted2026/11/05 11:04
フライブルクで着実に成長を見せている鈴木唯人。そこには、かつて“あの日本代表選手”を獲得したときから続く成長支援ポリシーがあるのだという
厳しい競争と高い要求にもさらされる
ただし、温かな環境と競争の厳しさは別の話だ。鈴木は、ユリアン・シュースター監督から繰り返し求められていることについてこう話している。
「みんな、ミスをすることもありますし、うまくいかないこともあります。でも、その都度、その都度、次のプレーに対してポジティブにやろうというのは、プレシーズンから監督にすごく言われていることです。頑張ることをベースにして、ボール保持のところでも、みんながちゃんとサポートしに行く。みんなが隠れずにプレーする。そういうことを続けている結果が、ボール保持にもつながっているし、チャンスメイクにもつながっているのかなと思います」
相手を尊重することと、高い要求をすることは矛盾しない。失敗のあとに何をするかを問い、チームのために働くことを求める一方、選手自身の判断も尊重する。そうした日々の積み重ねが、個人とチームの成長を支えている。
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改めて日本とフライブルクのつながりを振り返ると、忘れられない選手がいる。2010年夏にアルビレックス新潟から加入した矢野貴章だ。筆者は当時、短い期間だが矢野の通訳を務めていた。今回、その話をザイアーにすると、「そうか、あの時の通訳の方か。また会えてうれしいよ」と笑顔を見せた。
矢野貴章の経験
矢野が在籍したことは、クラブにとってどんな経験だったのだろうか。
「とてもいいものだったと思います。今と違って難しかったのは、クラブがまだ成長の過程にあって、いろんな挑戦をしている時期だったということです。いま鈴木がチームにもたらしてくれている影響と比べると、矢野は苦労した部分も大きかったかもしれません。でも彼とクラブとは素晴らしいつながりがあったと思っています。当時から私たちは新加入選手がチームにうまく溶け込めるように、いろんな取り組みをしていましたから」
当時、矢野が十分な出場機会を得られず、持ち味を発揮しきれなかったのは確かだ。クラブも過渡期にあり、監督交代で揺れた時期と重なった。ただ、それをもって当時の受け入れ環境が悪かったと決めつけるのもまた違う。矢野自身、こんな言葉を残している。

