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「勤勉で規律正しいから」獲るわけじゃない…日本代表若手を複数抱えるブンデス“あのクラブ”幹部のホンネ「まず鈴木唯人の経験が大きかった」
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中野吉之伴Kichinosuke Nakano
photograph byGetty Images
posted2026/11/05 11:02
後藤啓介(左)、鈴木唯人(右)という代表若手をはじめ、日系選手を4名抱えるフライブルク。その哲学をクラブ幹部に聞いた
実際、ユリアン・シュースター監督も今夏のキャンプ中、日本のパスポートを持っているかどうかで選手を探しているわけではなく、求めるタイプの選手を探すなかで日本人にたどり着くことが増えたと説明している。
では、どんな選手をフライブルクは探しているのか。その原点として、ザイアーはクラブの根幹にある基準を語ってくれた。
「自分たちは育成クラブとしての立ち位置を確立していますし、育成アカデミー出身選手への視線が第一です。それは今後も変わりません。と同時に、海外市場へのスカウトも重要になります。長期的に成長するポテンシャルがあって、素晴らしい人間性を持った選手に視線を注いでいます。いまは日本から何人もチームに加入していますね。彼らが私たちのクラブでプレーしてくれていることをとても幸せに思いますし、今後もこうしたいいミックスを大事にしながらやっていきたいと思っています」
勤勉で規律正しいから、ではない
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ここで注目したいのは「長期的に成長する可能性があるのか」、そして、「クラブの仲間とともに成長していける人間なのか」というところを重視している点だ。
「勤勉で規律正しいから」ではない。どんな能力を持ち、どのような環境で力を発揮し、これからどの分野でさらに成長するポテンシャルとそれを引き出すための人間性を持っているのか。そうした選手一人ひとりの未来まで含めて評価しようとしている。
またシュースター監督は、「日本人選手が増えたからといって全員が自然に仲良くなるわけではない」と指摘している。仮に自分が日本で働くとして、ドイツ人の同僚がいるからといって毎日その相手とコーヒーを飲みに行くとは限らない、選手にはそれぞれの個性があり、異なるニーズがある、と。だからドイツ語と日本語を話せる長田を、当然のように通訳役にしてはいけないとも話していた。
鈴木本人に、日本人選手が増えたことで何か変化はあったかと聞くと「いや全然ないですよ。そこは正直に。日本語をしゃべる時間がいつもより多いくらいですね」とさらりと返ってきた。同じ言葉を話す仲間が増えたことは心強くても、日本人だけで時間を過ごすわけではない。

