- #1
- #2
甲子園の風BACK NUMBER
監督「プロになりたくないの?」に「僕がですか?」大阪“無名の公立校”からドラフト《22年ぶり投手指名》のナゼ…異色の右腕の正体とは?
posted2026/11/03 11:00
日本ハムから5位指名を受けた香里丘の岡本翔斗。大阪の公立校からは実に22年ぶりとなる投手指名だった
text by

沢井史Fumi Sawai
photograph by
Fumi Sawai
今年も大きな盛り上がりを見せたプロ野球のドラフト会議。名門、強豪チームの選手指名が続く中で、これまでプロ入りした選手が一人もいない大阪の“無名の公立校”の右腕がまさかの指名を受けた。果たして異色の経歴を持つ18歳は何者なのだろうか。《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》
「北海道日本ハム 岡本翔斗 投手 香里丘高校」
ドラフト会議が始まり、およそ1時間半が過ぎたその時。自分の名前が呼ばれると、緊張の糸が切れたのか、壇上にいた岡本翔斗は人目をはばからず大粒の涙をこぼしていた。
隣にいた香里丘高・河本拓也監督も目を潤ませ、その後、岡本と抱擁し喜びを分かち合った。だが、指揮官はドラフト直前、今までになかった岡本の姿を目の当たりにしたという。
ADVERTISEMENT
「ドラフトが近づいても、本人は『緊張していないです』『楽しみです』って平静を保っているように言っていたんですけど、明らかに緊張しているのは伝わっていたんです。
それに、この3年間、岡本は体調不良とかで練習を休んだことはほとんどなかったんです。でも、ドラフト会議の2日前に体調を崩したようで、珍しく『今日は午後からの練習は帰ってもいいですか』って言われて。それは少し驚きました」
大阪の公立校から“22年ぶり”投手指名
大阪の公立高校からドラフト会議で指名を受けたのは15年の村林一輝(大塚高→楽天7位)以来、11年ぶりだった。
投手に限れば実に22年ぶり。無名の公立高校からドラフト指名候補として注目されてきた本格派右腕は、10月に入ると関西圏のTVメディアで取り上げられることも増えていた。

