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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「スピード練習はほぼしない」箱根駅伝予選会“予選落ち”でも「驚きの嬉し泣き」…武蔵野学院大で“無名の選手”がナゼ伸びる?「『雑草軍団』の意志を…」
text by

高田悠太郎Yutaro Takada
photograph byKeiji Ishikawa
posted2026/10/18 11:03
箱根駅伝予選会で通過ラインには届かない12位だった武蔵野学院大。それでも他チームとは異なり、ポジティブなリアクションが話題となった
こうして、入学するのは5000mのベストタイムが15分台という選手が大半の中、長い距離で戦える集団を地道に作ってきた。
主将の佐野颯人(4年)のように、大きく飛躍する選手も出てきた。入学時の5000m自己ベストは14分50秒台だったというが、今では13分55秒57。10000mも28分45秒93まで記録を伸ばした。予選会ではチーム2位(日本人トップ)、全体16位の1時間2分39秒で走っている。
そんな中、坂田監督が「今年は、例年とは違う」という手ごたえを得たのが夏だ。
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7月に発生した熊本地震の影響で、場所こそ菅平や妙高を転々とする形を余儀なくされたが、月間の走行距離1000kmをターゲットにするスタイルは変えなかった。
すると例年、実際に達成できる選手は2、3人だったが、今年は10人程度まで一気に増えた。坂田監督は、「主力ではない選手も伸びてきたことが、今回の予選会の成績につながりました」と振り返った。
こうした話を聞くと、いやが上にも来年度の箱根本選出場を期待してしまう。
厳しさを増す予選会…本選出場の可能性は?
しかも、来年度からはレギュレーションの変更で出場枠が3つ増える(※加えて来年度は記念大会のため計5枠増)。つまり、それがあと1年早ければ、武蔵野学院大学の襷は箱根路を駆けていたのだ。気が早いが、本選出場はどの程度期待できるのだろうか。
まず、ポジティブな観点から分析すれば、近年の武蔵野学院大学は上昇気流に乗っていると言える。実は予選会26位に沈んだ昨年は、出場した選手の1人が給水のペットボトルを踏んで転倒。設定タイムより約3分遅れるというアクシデントがあった。

