スポーツ・インテリジェンス原論BACK NUMBER

「えっ、青山学院が?」“箱根駅伝の絶対王者”青学大が出雲駅伝で「関東勢最下位」11位の衝撃…最大の誤算はどこだった? 原晋監督「自信と過信は紙一重」 

text by

生島淳

生島淳Jun Ikushima

PROFILE

photograph byYuki Suenaga

posted2026/10/13 11:05

「えっ、青山学院が?」“箱根駅伝の絶対王者”青学大が出雲駅伝で「関東勢最下位」11位の衝撃…最大の誤算はどこだった? 原晋監督「自信と過信は紙一重」<Number Web> photograph by Yuki Suenaga

出雲駅伝で関東勢最下位の11位に終わった青山学院大学。果たして“誤算”はどこにあったのか?

 2区は、各校のスピードスターがそろっていた。

 早稲田は日本選手権1500m2位で、この日区間賞を獲得した本田桜二郎(1年・鳥取城北)、中央は昨年の出雲1区区間賞の岡田開成(3年・洛南)、順天堂は高校時代、世代トップと言われた吉岡大翔(4年・佐久長聖)が走っていた。最短ではあるが、レースの流れを決するエース区間だった。

 原監督の話す駅伝力とは、状況を見極め、チームにとって最良の走りをすることを指す。

ADVERTISEMENT

 区間賞を取ればいいというわけではない。並走する選手たちの力量を見極めつつ、どうやったら次の区間の選手の力を引き出せるのか。そのトータルのマネージメント力を指す。

 今回、鳥井の仕掛けは他校の選手たちの標的とされた挙句、エネルギーを放出してしまった鳥井は集団から置き去りにされた。この時点で、青山学院の優勝確率は限りなく低くなってしまった。

監督の「叱責」は4年生にどう響いたか?

 原監督はメンバーに向かい、さらに諭した。

「自信と過信は紙一重です。もしも2区でもう少しタイム差がなかったら、3区の飯田(翔大・3年・出水中央)の走りも変わってきたはずです。結果的に4区以降は単独走になってしまい、これでは駅伝にはならないよね」

 監督をじっと見ながら、言葉を受け止めている鳥井の姿が胸に刺さった。責任を感じているところに、監督の叱責。4年生はひたすら言葉を受け止めている。この経験が、きっと成長を促すだろう。

 原監督の厳しい言葉は、さらに続いた。

<次回へつづく>

#2に続く
原晋監督も思わず苦言「没落の危機です」青学大「出雲駅伝でまさかの11位」のナゼ…それでも“箱根駅伝の優勝候補”からは外せないワケは?

関連記事

チェックを入れてボタンを押すだけ
Google検索
Number Webを見つけやすくする
BACK 1 2
#青山学院大学
#原晋
#鳥井健太
#石川浩輝
#早稲田大学
#花田勝彦
#本田桜二郎
#吉岡大翔
#岡田開成

陸上の前後の記事

ページトップ