濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
「女房には呆れられてます」パーキンソン病、メニエール病と闘う“初代タイガーマスク”佐山聡(68歳)が明かした驚きの私生活…デビュー50周年の今語った“夢”
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橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byNorihiro Hashimoto
posted2026/10/16 17:01
プロレスラーデビュー50周年、タイガーマスクデビュー45周年を迎えた佐山聡(68歳)
試合中、タイガーのマスクを引き裂いたことでインパクトを残した“虎ハンター”小林邦昭は、佐山にとって新日本プロレスの先輩でもある。リングでは敵対しながら、同志のような感覚だった。
「なんとか小林さんを大スターにしたい、お互いライバルで盛り上がっていけるものにしたいと。小林さんとの試合は必死でやりました。思う存分の、誇りが持てる、悔いのない試合ができたと思います」
続けて佐山は、こんなことを言っている。
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「(自分が)プロレス文化の中に浸っているのを分かってほしいです。格闘技、武道にも染まってますけど、僕はアントニオ猪木の弟子として人生を導いてもらった。
根底にあるのはアントニオ猪木のストロングスタイル。それを分かってもらいたいです。小林邦昭さんと切磋琢磨した時代があって、いま僕はここにいる。みんなの尊厳を守りたいです」
「根底にあるのはアントニオ猪木の思想」
タイガーマスクの代名詞といえば飛び技、いわゆる“四次元殺法”だ。だがあらためて映像を見るとグラウンドの展開、関節の取り合いのような攻防も多いことに気付かされる。
佐山は新日本プロレスを離れた後、総合格闘技シューティング(修斗)を創始。一時はプロレスに否定的なスタンスを取っていたようにも思える。しかし今、プロレス団体を主宰し、虎の仮面を被ってアントニオ猪木への感謝を語る佐山がいる。
「タイガーマスクだからこういう動きをしたというのは一切ありません。(リングで出したのは)新日本プロレスでの3年間の修行期間と海外で培った技術。その根底にあるのはアントニオ猪木の思想です」
イベント後の取材で、佐山に“プロレス回帰”の思いが増してきたのはいつ頃だったのか聞いてみた。
「ずっとです」
佐山は言った。反プロレスのような立場になったことはある。周りがそのスタンスで発言したこともある。しかし自分の思いはずっと変わらなかったと。
マスク製作に携わる中村は、佐山は否定から入るタイプの人間ではないと言う。
「マスクを改良する時に“ここがダメ”とは言わないんです。“ここをこうするともっとよくなる”と言う方ですね。それに細かい技術、職人芸にとても理解がある方です」


