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「墓に糞ぶっかけてやる!」激怒した長州力はなぜ高田延彦と“極秘会談”を行ったのか? 新日本プロレスvsUインター「全面戦争」のウラにあった財政問題 

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堀江ガンツ

堀江ガンツGantz Horie

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photograph by東京スポーツ新聞社

posted2026/10/09 17:45

「墓に糞ぶっかけてやる!」激怒した長州力はなぜ高田延彦と“極秘会談”を行ったのか?  新日本プロレスvsUインター「全面戦争」のウラにあった財政問題<Number Web> photograph by 東京スポーツ新聞社

当事者たちが明かす「新日本vsUインター全面対抗戦」の全真相【全3回】

 それが急転直下の対抗戦実現に至った背景には、両団体の財政的な問題があった。日本武道館を毎月のように満員にするなど、表面的には好況に見えたUインターだが、その内情は常に自転車操業が続いていた。それが94年12月の安生洋二のヒクソン・グレイシー道場破り失敗から観客動員が激減したことで、いよいよ団体存続の危機に陥っていたのである。

 そして新日本も、'95年4月28、29日に北朝鮮の平壌で開催した『平和の祭典』で約2億円の負債を抱えたため、大きな収益が上がるビッグマッチを早急に必要としていた。それまで険悪な関係だった新日本とUインターが突如として急接近したのは、双方の利害が一致したためだった。

 8月中旬、都内のホテルで髙田延彦と新日本の長州力と永島勝司企画宣伝部長が極秘会談を持ち、対抗戦実現に合意。そして8月24日にあらためて、長州と髙田は記者の前で電話会談を行い、長州の「ドームを押えろ!」の一言によって、電撃的に10・9東京ドームでの全面対抗戦が発表されたのである。

長州力の付き人だった“ある若手”

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 当時、新日本プロレスの若手レスラーだった永田裕志は、この決定をもっとも早く知ったレスラーのひとりだ。筆者が以前『Number 1006号』でインタビューした際、永田はこう振り返っている。

「当時、僕は長州さんの付き人をやっていたので、どうしても長州さんが電話で話している内容とかが耳に入ってくるんですよ。だから『UWFがどうのこうの』というのはすでに聞いていたんですけど、10・9の全面対抗戦が発表されて、点が線になった感じでしたね」

 そんな永田に大仕事が舞い込んでくる。10・9の全面戦争に先がけ、9・23横浜アリーナで前哨戦を行うこととなり、そこで長州のパートナーに抜擢され安生洋二&中野龍雄と対戦することになったのだ。

「大会前のトレーニングキャンプ中、長州さんから『もしかしたら横浜は、お前でいくかもしれない。準備だけしておいてくれ』って言われたんです。俺にもついにチャンスが来たか、と武者震いしましたね。でも、長州さんのパートナーは当日まで『X』として伏せられていて、僕は第1試合で高岩竜一戦が組まれていたので、あの話はなくなったと思っていたんですよ。そしたらた高岩戦を終えて控室に戻ってきた後、『次、もう一丁いけ!』って言われて、結局2試合やったんです。おそらく長州さんは、『ウチの若手、しかも2試合目の奴でも十分なんだ』というところを見せようとしたんでしょうね」

【次ページ】 罵声とブーイング…殺伐とした一戦

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