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「球団の体質にいいイメージは持っていません」球団社長との“密談”で本音…なぜ高津臣吾は「絶縁」決めたヤクルトに戻ってきたのか
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高津臣吾Shingo Takatsu
photograph byJIJI PRESS
posted2026/10/09 06:02
2021年、日本一を決めて会見に臨んだヤクルト・高津臣吾監督
画面に表示されたのは、スワローズの編成担当だった。「会って話がしたい」という。正直に言えば、このときから僕の心は動いていなかった。いや、むしろ「拒絶に近い感情があった」と言った方が正しいかもしれない。
07年、僕がスワローズを去ったときの経緯は、自分の中に深い傷跡を残していた。
「球団内部にだけは、もう二度と関わらない」
あの屈辱的な別れがあったからこそ、その後の5年間、韓国、台湾、独立リーグと泥にまみれて現役を続けることができたのだ。メディアの仕事をするにしても、個人のつき合いで石川雅規らと連絡を取るにしても、スワローズという「球団内部」にだけは、もう二度と関わらない。そう自分に言い聞かせて生きてきた。
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感情が整理されないまま、かつての場所に戻ることだけは、自分自身が許せなかった。それでも、無視を決め込むのは大人として失礼だと思い、一度だけ会うことにした。都内のホテルで編成担当の二人と食事をともにしたが、僕の予感は悪い意味で的中する。
「コーチをやってくれ。戻ってきてくれ」
言葉は並ぶが、具体的な役職も、条件も、提示される数字も何もない。スワローズの現状をどう変えたいのか、僕をどう評価しているのか? それがまったく伝わらない。中身のない空虚な熱量だけをぶつけられ、僕は冷めた目で彼らを見ていた。
「何も具体的な話がないのに、ただ“やってくれ”では答えられません」
ただ、そう返すことしかできなかった。
(ああ、スワローズはあの頃と何も変わっていないな……)
そう確信した僕は、「この話はこれで終わりだ」と、心の中でシャッターを下ろして席を立った。正直言って、気分はよくはなかった。
ところが、事態は思わぬ方向へ動く。
社長と密談「昔のことが引っかかっているんだろ?」
数日後、衣笠剛社長(当時)から直接電話がかかってきた。「改めて一度、会ってくれないか?」という。社長自らの打診を断るわけにはいかない。
指定されたのは日曜日、誰もいない球団事務所だった。
ガランとした事務所に入ると、部屋には衣笠社長と僕の二人きりだ。ほぼ密室のような空間で、社長は単刀直入に切り出した。まさに「密談」である。
「高津君、やっぱり昔のことが引っかかっているんだろ?」
僕は隠さずに答えた。
「はい、引っかかっています。あのときの扱い、球団の体質、いいイメージは持っていませんし、それは今も変わっていません」
沈黙状態が続く中、社長は僕の目を真っ直ぐに見つめて言った。

