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《グーナー小説家対談》直木賞作家・万城目学と小川哲が語り尽くす“アーセナルを偏愛する理由”「日韓W杯でアンリの泣きそうな顔が…」
posted2026/09/25 17:00
小説家の万城目学さん(左)と小川哲さん。二人の直木賞作家がアーセナルへの偏愛ぶりを語り尽くした
text by

内藤秀明Hideaki Naito
photograph by
Tadashi Hosoda
発売中のNumber1151・1152号に掲載の[グーナー小説家対談]万城目学×小川哲「今季もアーセナルが優勝します!」より内容を一部抜粋してお届けします。
「勝ちゃいいんですよ」
小川 昨季は、難しい試合でも勝てたことで、優勝を手繰り寄せましたね。例えば、36節、アウェイのウェストハム戦では、ゴールの気配がまるでない中で、終盤にレアンドロ・トロサールが決めて勝ちました。優勝が決まったのは最終節の1つ前の37節ですし、最後まで勝負の行方はわからなかった。
万城目 あれよあれよという間に優勝した、という感じでした。昨季はとにかく守備が堅い印象で、僕がたまに「試合が面白くないんですけど」とこぼすと、小川さんは決まって「勝ちゃいいんですよ」って(笑)。
小川 いい試合をしても、負けたり引き分けたりするのが一番面白くないですから。
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万城目 小川さんはそこを見事に割り切るんですよね。アーセン・ベンゲル監督が率いた前回優勝時は夢のような攻撃で他チームを圧倒しました。そこから22年経って、今度はこんなにしっかりした守備から優勝をつかみ取るという、まったく違うアプローチです。いまのミケル・アルテタ監督はすごいな、と思いました。
小川 負けた試合にしても、ボコボコに殴られて負けたわけではありません。アンフィールドで負けたリバプール戦も、均衡した展開の中で、ドミニク・ソボスライにフリーキックを1本決められただけで、大崩れしたわけではなかった。先日のチャンピオンズリーグ決勝のパリ・サンジェルマン戦ですらそうでした。
CL決勝パリ・サンジェルマン戦は小川家で観戦
万城目 パリ・サンジェルマン戦は小川さんのご自宅で一緒に観戦したんですよね。深夜スタートの長い試合で、アーセナルが負けたのもあって疲れきって帰りました。
小川 僕はチャンピオンズリーグ決勝というと、2006年のバルセロナ戦のイメージが強いんです。前半18分にGKのイェンス・レーマンが退場になり、10人になってから先制したんですが、そこからずっと一方的に殴られ続けて、終盤に2点を返されて1-2で敗れてしまいます。だから今回の決勝も早い時間に先制してほ
しくないな、とずっと思っていました。追われ続ける状態で見るのは、単純につらいですから。
万城目 今回も前半早々にカイ・ハバーツが先制したから……。


