NumberPREMIER ExBACK NUMBER
「俺たちのスーパースター」プレミアリーグに辿りついた170cmの日本人ウインガーはなぜ愛される? コベントリー坂元達裕が語るランパード監督からの言葉
posted2026/09/18 17:18
'25-'26シーズンのチャンピオンシップ優勝時。ランパード監督(左)は坂元について「タツのプレスのかけ方は、チームで一番だ」
text by

北條聡Satoshi Hojo
photograph by
Getty Images
発売中のNumber1151・1152号に掲載の[昇格インタビュー]坂元達裕「壁にぶつかるほど僕は成長する」より内容を一部抜粋してお届けします。
「チャントが流れたときは嬉しかった」
どこか近未来的で、整然とした美しさを漂わせる“ザ・スカイブルーズ(コベントリー・シティの愛称)”の根城――コベントリー・ビルディング・ソサイエティ・アリーナ。そのゴール裏から、お決まりのチャントが流れてくる。
お前が得点すれば街が歌い出す
ウイングのタツ
ADVERTISEMENT
ウイングのサカモト
俺たちは知っている
お前がボールを持つたびに
ゴールが生まれることを
東京からやって来た
俺たちのスーパースター
ベタな歌詞とポップなメロディの合作。元ネタは「のまのまイェイ」のフレーズで日本でも流行したO-Zоneのヒット曲『恋のマイアヒ』(邦題)だ。
「チャントが流れたときは、嬉しかったですね。歌詞の中身までは、よくわからなかったんですけど(笑)」
“代名詞のトリッキーな仕掛け”とは?
空色のユニフォームを身にまとってから3シーズン目。2022年の1月に日本を離れ、サッカーの本場である欧州を舞台に戦ってきたタツこと坂元達裕は、地元のコベントリーで絶大な支持を得る存在だ。
それも“いまや”ではない。加入直後のプレシーズンマッチから“すでに”サポーターの心をがっちりとつかんでいた。地元紙『コベントリー・テレグラフ』の記事によれば、'23年7月18日に開催されたフォレストグリーン・ローバーズとのプレシーズンマッチが契機だという。
肩を落とす動きから一気に加速して対面の相手を何度も抜き去り、スカイブルー・アーミー(コベントリーの熱狂的なサポーター群)を一瞬で虜にした――と。やがて同紙は記事の中で坂元のプレーを取り上げる際に“代名詞のトリッキーな仕掛け”というフレーズを使うようになる。
