バレーボールPRESSBACK NUMBER

「完璧な人間はいない」「祐希さんは戻ってくる」西田有志が高橋藍が小野寺太志が深津英臣が…全員が石川祐希を信じて託した“最後の1点”

posted2026/09/15 11:05

 
「完璧な人間はいない」「祐希さんは戻ってくる」西田有志が高橋藍が小野寺太志が深津英臣が…全員が石川祐希を信じて託した“最後の1点”<Number Web> photograph by JVA/AFLO SPORT

ロス五輪の出場を決めたバレーボール男子日本代表のキャプテン石川祐希(30歳)。久しぶりに見た、会心の笑顔だった

text by

米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

PROFILE

photograph by

JVA/AFLO SPORT

9月13日に行われたアジア選手権決勝で、バレーボール男子日本代表はイラン代表にセットカウント3-0で勝利し、ロサンゼルス五輪の出場権を勝ち取った。

“最後はキャプテンが決めてよ”。

 まるで全員がそう言っているかのようだった。

 第3セット24-23のマッチポイントの場面。高橋藍がサーブレシーブを丁寧にセッター深津英臣の頭上に返す。深津は、レフトの石川祐希キャプテンにトスを託す。イランの頑強な2枚ブロックに阻まれるが、リベロの山本智大が完璧な位置取りで懸命にフォロー。そして深津は再び、レフトへ。石川は2枚ブロックをはじき飛ばし、ボールはコートの外に弾んだ。

ADVERTISEMENT

 地鳴りのような歓声の中、ホッとしたように右拳を握ったキャプテンに、西本圭吾、山本、小川智大など次々にチームメイトが飛びついた。

「日本代表の中で一番危険な選手は?」

 その前日のことだった。イラン代表のロベルト・ピアッツァ監督は、決勝進出を決めた直後のミックスゾーンでこう問われた。

「日本代表の中で一番危険な選手は?」

 昨季までイタリア・セリエAのミラノで監督を務め、石川と4シーズン、大塚達宣と2シーズンともに戦い、彼らの成長に大きく寄与した指揮官はこう答えた。

「1人ではありません。日本が危険なのは、チームとしてプレーできるからです。ユウキがもっとも有名な選手だということは知っています。ニシダ(西田有志)もランも、それに近い存在です。でもセッターがいなければ彼らはスパイクを打てませんし、ヤマモトがリベロとしていなければ彼らはプレーできません。望むなら全員の名前を挙げられますよ。(前監督の)フィリップ・ブラン、(現監督の)ロラン・ティリ、彼らが日本の選手たちと続けてきた仕事は素晴らしい。彼らは本当にチーム一丸でプレーできる、それが日本の強さです」

 ピアッツァ監督にとっては皮肉なことに、翌日の決勝で、日本はその言葉を証明することになる。

【次ページ】 苦しむ石川に小野寺が助言「オミさんと話すこと」

1 2 3 NEXT
#石川祐希
#深津英臣
#小野寺太志
#西田有志
#高橋藍
#山本智大
#西本圭吾
#ロラン・ティリ
#オリンピック・パラリンピック
#ロサンゼルス五輪

バレーボールの前後の記事

ページトップ