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「完璧な人間はいない」「祐希さんは戻ってくる」西田有志が高橋藍が小野寺太志が深津英臣が…全員が石川祐希を信じて託した“最後の1点”
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米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byJVA/AFLO SPORT
posted2026/09/15 11:05
ロス五輪の出場を決めたバレーボール男子日本代表のキャプテン石川祐希(30歳)。久しぶりに見た、会心の笑顔だった
今年、石川は苦しんできた。昨シーズン所属したペルージャで2月に右膝を痛めて戦線を離脱し、復帰後も出場機会に恵まれなかった。そのため日本代表のティリ監督は石川に実戦感覚を取り戻させようと、ネーションズリーグでは先発で起用し続けた。石川は週を追うごとにパフォーマンスを上げたが、ファイナルラウンド直前に首を痛めてしまった。
それでも、思い通りにいかないもどかしさを飲み込み、「今年のピークはアジア選手権」と言い続けた。8月の合宿でも別メニュー調整が続いたが、9月4日開幕のアジア選手権に間に合わせた。
ただ予選ラウンドではコンビが噛み合わない場面があり、本来の得点力を発揮しきれていなかった。
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予選ラウンド中、宿舎で同部屋だった同い年の小野寺太志は、「完璧な人間はいない。最後に向けてフォーカスを合わせて、プレーを上げてくると信じているので」と心配はしていなかった。
とはいえ黙って見ていたわけではない。小野寺がアドバイスしたのは、「試合中にオミさん(深津)と話すこと」だった。
「僕が外から客観的に見ていて気づいたことを伝えて、コートの中でコミュニケーションを取ってもらうようにしました。映像を踏まえて話すのも大事ですけど、その場での感覚を伝えることも大切だと思うし、実際試合の中で修正するのが一番なので、試合中にどれだけ話せるかが大事かなと」
準決勝・韓国戦ではチーム最多15得点
その試合中の調整がハマったのが準々決勝インド戦だった。小野寺はこう続けた。
「1セット目はちょっと打ちづらそうにしていたし、オミさんもタイミングを掴めてないのかなというのがあったので、外からどう見えているかを伝えました。あの時は、ちょっと祐希の(助走の)入りが早いかな、と感じました。予選ラウンドでは少し祐希の打点を活かせていないシーンがあったので、たぶんティリさんからもオミさんに、『速さにこだわらずに』という話はしていたと思う。それでちょっと浮かせたトスに対して、祐希が入るのが早かったので、『ちょっとトスを待って入ってもいいんじゃない?』みたいな話はしていました」
石川は第3セットから高い打点で気持ちよくスパイクを打ち込み始めた。試合後、「2セット目から修正をして、決定率も上げられた」と手応えを漂わせていた。
そして翌日の準決勝は“これぞ石川”という姿を見せた。高い打点から体重の乗ったスパイクを打ち込み、64.7%という高いアタック決定率を残してチームトップの15得点を挙げた。



