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不可能を可能にした「奇跡」の裏に“羽生結弦メソッド” 紀平梨花&西山真瑚組がカップル結成約1年で国際大会8位「紀平が足を西山の首にかけ…」
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野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byAsami Enomoto
posted2026/09/17 17:00
木下グループ杯にて、フリーダンスの演技を行う紀平梨花と西山真瑚
「本当に良い準備をしてこれたので『私達のやってきたことを早くお見せしたいな』というワクワクがありました。それが過剰になると失敗するので、感情をコントロールしようと思っていました」(紀平)
「りかしんとして初めての国際大会。お互いがワクワクしていて、僕はけっこうテンションが上がっていたので、むしろいつも以上のオーバーなことをしないよう、落ち着いてこなそうと意識しました」(西山)
リフト中に紀平が投げキス「すごく楽しく」
迎えたリズムダンス、冒頭の技は、紀平が前に回転しながら西山にリフトされる、アクロバティックなストレートラインリフトだ。リフト中に紀平がジャッジに投げキスするという、斬新な振り付けから始まった。前半は優雅な曲の流れに乗り、エレガントで上品な滑りで魅せると、後半はアップテンポな曲調で楽しくリズミカルに踊る。今季のリズムダンスに求められる世界観を、しっかりと滑り抜いた。
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得点は61.37点と、60点超え。得点を見た紀平は何度も頷く。
「初めての国際大会で60点を取ることができたのは大きな収穫でした。ここまで準備できているのは、去年にはない感覚です。シングル時代ですら、一か八かというジャンプを入れていたので、こんなに落ち着いてできる試合は久しぶり。だから、すごく楽しく、落ち着いてできたと思います」
翌日のフリーは、エディット・ピアフの名曲「Mon Dieu」。紀平は、シックな赤いドレスで登場した。「フリーダンスのほうがリフトの数が多いので、よりアクロバティックな部分をお見せしたい」と西山が語っていた通り、冒頭には、紀平の身体能力を生かしたステーショナルリフトを組み込んだ。
まず紀平がループジャンプを跳び、それを西山が軽やかにキャッチすると、紀平が足を西山の首にかける。そこから西山が回転したあと、さらに紀平が立ち上がる。アイスダンスの規定内で出来る、最大限にダイナミックな動きを詰め込んだ技に仕上げていた。
さらに、西山がハイドロブレーディングをしながら、紀平がスパイラルをするというコレオ・スライディングでは「+3」をつけたジャッジもおり、高い評価を得た。


