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不可能を可能にした「奇跡」の裏に“羽生結弦メソッド” 紀平梨花&西山真瑚組がカップル結成約1年で国際大会8位「紀平が足を西山の首にかけ…」

posted2026/09/17 17:00

 
不可能を可能にした「奇跡」の裏に“羽生結弦メソッド” 紀平梨花&西山真瑚組がカップル結成約1年で国際大会8位「紀平が足を西山の首にかけ…」 <Number Web> photograph by Asami Enomoto

木下グループ杯にて、フリーダンスの演技を行う紀平梨花と西山真瑚

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野口美惠

野口美惠Yoshie Noguchi

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photograph by

Asami Enomoto

 アイスダンスの「りかしん」こと紀平梨花・西山真瑚組が、前途洋々の国際大会デビューを果たした。CS木下グループ杯(9月4-6日、東京)で、8位と健闘。日本チームの中では3番目に食い込み、11月に行われるNHK杯への派遣もつかみとった。

 アイスダンス2年目となる紀平は、感慨深そうに語る。

「やはり(ジャンプを跳ぶには)怪我がどうしようもなかったので、今でも『怪我してなかったらシングルで活躍してたかな』『もっと自分でも満足して納得いくスケート人生を送ってたかな』と思うことはもちろんありました。でもそういった葛藤のなかで、アイスダンスに出会えた。今は毎日、目標があって過ごせて、そこに向かって取り組めることが、何よりも幸せ。それを噛み締めて滑りました」

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 その隣で西山は、何度も頷く。新たな希望を手にした2人が、長い旅路の一歩を踏み出した。

羽生結弦も所属した名門クラブが2人の縁

 2人の出会いは、トロントのクリケット・スケーティング・アンド・カーリング・クラブ(通称クリケットクラブ)だった。かつて羽生結弦も所属した、ブライアン・オーサー率いる名門のチーム。西山はシングル選手として留学し、アイスダンスが盛んなカナダの環境のなか、アイスダンスに転向した。

 昨年夏、西山はパートナーが引退し、モントリオールのリンクで新たなパートナーを求め練習していた。一方の紀平は、シングル選手としてクリケットクラブに所属し、ミラノ・コルティナ五輪を目指していたが、右足距骨の怪我が完治せず、五輪シーズンのシングル選手としての挑戦を断念した。

 もともとは同じトロントのリンクで練習していた2人。西山が「息抜きも兼ねて、スケーティングのトレーニングの気持ちで一緒に滑ろう」と声をかけ、2人は組んで練習を始めた。

 その時の感覚を、紀平はこう語る。

【次ページ】 不可能を可能にした「2つの要素」

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