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「シングルで怪我してなかったらな、と…」紀平梨花24歳が明かした“葛藤の正体”…アイスダンス・西山真瑚とカップル結成で「幸せです」と語るまで
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松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAsami Enomoto
posted2026/09/09 11:02
木下グループ杯にて、リズムダンスの演技を行う紀平梨花と西山真瑚
「私が失敗して申し訳ない」と涙を浮かべた過去
紀平はシングルのスケーターとして早くから将来を嘱望され、それに応える活躍をみせてきた。中学2年生だった2016年、ジュニアグランプリシリーズの大会でトリプルアクセルを成功させると、2017年12月、同シーズンの平昌五輪の出場資格はない中で出場した全日本選手権でショート、フリー合わせて計3本のトリプルアクセルを決めて3位に。シニアに移行した2018年12月のグランプリファイナルでは優勝を果たした。2020年12月の全日本選手権では国際スケート連盟非公認ながら4回転サルコウを成功させ、大会連覇を果たしている。
だが、北京五輪シーズンの2021年7月、右距骨疲労骨折。グランプリシリーズ、全日本選手権を欠場し五輪出場はかなわなかった。万全とは言えなかったが2022年9月の中部選手権で復帰し10月のスケートカナダ(5位)、11月のフィンランド・エスポー(4位)に出場し全日本選手権では11位。以降、怪我に苦しみ、実戦の場から離れた。
2025年9月、西山真瑚からのオファーを受け、アイスダンスへの挑戦を決意する。全日本選手権を4位で終えたときには「私が失敗して申し訳ない」と涙ぐむなど、悔しさを味わう1年となった。
「シングルで怪我してなかったらな…と思うこともあった」
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迎えた今シーズン、カナダでのローカル大会を経て臨んだ木下グループ杯は、昨シーズンの悔しさを晴らす時間だった。
何よりも、それ以上の喜びがあった。
怪我に苦しんだ長い時間、葛藤があった。
「シングルで『怪我してなかったらな』とか、『もっと自分の中でも満足している、納得のいくスケート人生を送っていたのかな』と思うことはもちろんありました」
復帰を志しさまざまに取り組む中、かすかな光となったのは西山からのオファーだった。結成を発表する前に一緒に練習したとき、西山はこう感じたという。
「お互いが邪魔することなくスムーズに滑れていたというのがはじめに感じた第一印象でした。ほんとうに学ぶのがすごく早くて、アイスダンスはたくさん考えて動かないといけない競技でもあるので、スケートの感覚というのがいいんだな、アイスダンスにも向いていると感じました」

