- #1
- #2
大谷翔平の舞台裏:ドジャース異聞BACK NUMBER
なぜ米メディアは大谷翔平の二刀流に“懐疑的”なのか?「アメリカは日本より現実思考」ドジャース番記者が“日米報道の違い”を痛感したある場面
posted2026/09/06 17:24
2試合連続の欠場もあり、今後に注目が集まるドジャース・大谷翔平
text by

斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph by
JIJI PRESS
ドジャース大谷翔平投手(32)は今季、シーズン開幕から投打の二刀流としてチームの首位快走に貢献した。一方で、4月中旬から投手専念での起用が続き、6月11日のパイレーツ戦では左ひざの違和感を訴え、途中交代。7月3日のパドレス戦では、右上腕二頭筋の張りも発覚した。状態が万全に戻らず、約2カ月、登板から遠ざかった。
YouTubeチャンネル「ドジャース番記者の50/50」は、現地で取材を続ける日米の記者が賛否両論の意見をぶつけ合う人気番組。元オリックス投手の鈴木優記者、ディラン・ヘルナンデス記者(カリフォルニア・ポスト)、阿部太郎記者(中日スポーツ)、Nobu(斎藤庸裕=日刊スポーツ)が、大谷翔平の二刀流に関する意見を展開している。今回は、二刀流プレーボール弾を放った5月20日のパドレス戦、投手・大谷が初めて代打で起用された6月17日のレイズ戦、それぞれの試合で撮影された番組の一部を抜粋。日米メディアの「二刀流に対する報道と捉え方の根本的な違い」について検証した。《全2回の後編/前編も公開中》
◆◆◆
アメリカと日本…二刀流への“反応の違い”
ADVERTISEMENT
ディラン 僕が思うのは、日本の漫画文化っていうのが大きいよね。漫画の世界では 日本ってワールドカップで優勝してるわけでしょ。こういう二刀流の選手も、何人も出てきてるわけでしょ。
阿部太郎 そう、大リーグボールも投げるし、消える魔球も投げるし。
ディラン やっぱり自分も子供だった時、キャプテン翼とか見て、キャプテン翼はもう、いろんな言葉に訳されていて。メキシコでは大空翼はベンジー。そういう漫画ってちょっと夢見させるよね。こっちは、バットマンとか、そういうリアル感があるから、すごくいいって言われる。正反対。
阿部太郎 だから今、米記者に漫画を読ませて、もうちょっと夢を見せないと。いつも現実思考。ちょっと打撃が弱まったら、投手の負荷がどうとか。
Nobu その論調が強いですよね。どちらかっていうと日本文化って、(思うことを)セーブしちゃうところがある。だから夢を追いに来て、アメリカに来る。アメリカには変わったことやっていても気にするな、自分がやりたいことやれ、みたいなそういう文化があるわけじゃないですか。なのになぜか、現実思考になっちゃう。
アメリカ人は「現実的」?
ディラン たぶん日本では、現実が逆にそれだけ窮屈だから。
阿部太郎 こっちは現実が、ディランさんみたいな人ばっかりだから、全く窮屈さがない。
Nobu なるほど。それで逆転しちゃう、と。

