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「これからの人生を大切に」結婚で充実の西山朋佳と「出産か将棋か」規定見直しを求めた福間香奈が「百番指し」の大偉業…白玲戦で再び激闘
posted2026/09/06 11:00
将棋の白玲戦第1局に勝利した西山朋佳女流四冠
text by

田丸昇Noboru Tamaru
photograph by
JIJI PRESS
女流棋戦の最高峰であるヒューリック杯白玲戦。前期から優勝賞金が5000万円(特別賞の1000万円を含む)に大幅増額された。昨年6月の将棋連盟総会では、白玲を5期獲得すれば、フリークラス編入の形で棋士になれる制度が決議された。
今期の白玲戦は、白玲獲得4期の西山朋佳白玲(女流名人・女流王将・清麗を合わせて四冠=31)に対して、白玲獲得1期の福間香奈女流四冠(女王・女流王座・女流王位・倉敷藤花=34)が前期に続いて挑戦している。女流棋界の二強である両者の白玲戦での大激闘、この1年間の両者のタイトル戦の勝負、盤外エピソードなどについて、田丸昇九段が解説する。
四冠対四冠、二強が激突したこの1年
この1年間(昨年9月~今年8月)の女流棋界の8タイトル戦を振り返ってみると、西山と福間は5タイトル戦で対戦していた。
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西山は白玲戦(4勝2敗)で防衛し、女流名人戦(3勝)と清麗戦(3勝1敗)で奪取した。福間はマイナビ女子オープン(3勝2敗)と女流王座戦(3勝)で防衛した。西山が5タイトル戦のうち、3シリーズで福間を破った。その結果、保持するタイトル数は四冠対四冠に並んだ。
残りの3タイトル戦では、福間と西山のいずれかが保持者として防衛を果たした。
福間は女流王位戦で大島綾華女流二段(23)に3勝、倉敷藤花戦で伊藤沙恵女流四段(32)に2勝1敗。西山は女流王将戦で元奨励会三段の中七海女流三段(28)に2勝1敗。西山と福間はこの1年間も、タイトル戦に出ずっぱりだった。
出産か将棋か…将棋界を動かした福間
福間は昨年12月、複数の女性弁護士と同席して大阪で記者会見を開いた。妊娠や出産によって公式戦の対局ができない新規定の見直しを求めた。
将棋連盟は昨年4月に《産前6週から産後8週の期間に、タイトル戦の番勝負の日程が重なる場合、対局者(当該の女流棋士)は変更される》という新規定を定めていた。しかし、女流棋士にとって「出産か将棋か」という二者択一は深刻な問題だ。福間はタイトルを失いかねない。
福間の記者会見の内容は、社会的にも大きな反響を呼んだ。

