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プロ5戦目の23歳が“衝撃のカウンター”で世界王者に…吉良大弥は日本ボクシング新時代の象徴か? レジェンド井岡一翔が託した「時代を作ってほしい」
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渋谷淳Jun Shibuya
photograph byHiroaki Finito Yamaguchi
posted2026/09/03 17:20
難敵カニサレスを圧倒し、プロ5戦目で世界王者となった吉良大弥(23歳)。志成ジムの先輩・井岡一翔は「時代を作っていく選手」と称えた
レジェンドが託した「時代を作ってほしい」
そんな吉良の成長を、学年で15個上の井岡は頼もしく見守ってきた。
「あの世代は小さいころからボクシングを競技として始めているので技術はすごく高いんです。あとは気持ちがどこまで追いついてくるか。ずっとそばで見ていて、人として成長しているのをすごく感じました」
吉良は勝利者インタビューで周囲への感謝の言葉を何度も口にした。「チームで戦っていることを常々言ってきた」という井岡は、そうした言動からも弟分の成長を深く感じることができた。
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井岡さんの後継者に一番ふさわしいのは自分──。そう口にして憚らない吉良は今後、井岡と同じように複数階級制覇を狙うのかと問われ、次のように答えた。
「その気持ちはめちゃくちゃ強くなりました。自分は体的に大きい方なので、そこのアドバンテージはある。身長は低いけど、階級を上げると相手は逆にやりにくいと思う。複数階級は狙っていきたいです」
ボクシング界は今、新しい時代を迎えようとしている。近年は吉良だけでなく、同じリングでデビュー2戦目に勝利した18歳の“ザ・キング”藤木勇我(大橋)ら有望な若手選手が後を絶たない。井岡は「(吉良は)これからの時代を作っていく選手。自分の時代を作ってほしい」と世代交代を素直に認め、彼らにエールを送るのだ。
同時に、5月の井上拓真(大橋)戦の敗北から再起し、まだ現役を続けていこうと考えているベテランはこうも語った。
「今日、自分が初めて世界タイトルに挑戦したときのことを思い出しました。すごくいい刺激になりました。まだまだ彼らに残りの時間、背中を見せてあげられたらという気持ちが強くなりましたね」
あこがれ続けたレジェンドが自らのファイトで心を揺さぶられた。吉良にとってチャンピオンベルトと同じくらい価値のあるご褒美だったに違いない。

