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「攻略の糸口が見つからない」福島の常勝軍団・聖光学院の5連覇を阻んだ背番号「17」…“敗軍の将”が語った「あの日」の誤算
text by

中村計Kei Nakamura
photograph byJIJI PRESS
posted2026/08/29 11:01
聖光学院の5年連続夏の甲子園出場を阻んだ東日本大昌平のエース・照沼佑崇
「昌平を応援してた、というのとは少し違うけど。でも、照沼は、うちのときのような投球をすれば甲子園でも通用すると思ってたから、投げさせてやりてえな、みたいなのはあったかな」
照沼佑崇。東日大昌平の本格派右腕で、福島大会の段階では背番号は「17」だった。同大会で大活躍し、甲子園ではエース番号を与えられている。身長は173センチだが角度のあるMAX148キロのストレートと、小さく曲がり落ちるスライダーが主な球種だった。
彼が聖光の5連覇を阻んだ張本人である。
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聖光は4回までに照沼から計2点を奪ったものの、最終的には2安打に抑え込まれ、2−3で敗れた。斎藤はからりと言う。
「納得だね。照沼を褒めるしかない。『終盤の聖光』って言われることもあるけど、こっちの執念が上回るというより、相手が勝手に悪い魔法にかかって崩れちゃうこともあったんだよ。急におどおどし始めて、手元が狂ったり。でも、照沼はそれがなかった。5回以降、うちはノーヒットだもん。しかも、無四球。あれだけ攻略の糸口の見つからないピッチングをされたことは県内では、ほとんどなかったんじゃないかな」
自信が裏目に……
今年の聖光は春の東北大会で優勝している。つまり、東北王者でもあった。
練習試合では選抜大会でベスト4入りした専大松戸のエース門倉昂大や、この夏の甲子園で仙台育英を8強入りに導いた先発の柱・古川諒弥、また準優勝に貢献した健大高崎のエース・石垣聡志なども攻略してきた。横山はその自信が裏目に出てしまったのかもと悔いる。
「あの日の照沼が良過ぎたというのは間違いないんだけど、これまでどんなにいいピッチャーでも打てちゃってたからな。やれちゃってたから、ダメだったときの引き出しが少なかったのかもしれない。あとで選手たちに照沼の印象を聞いたら、真っ直ぐと変化球の軌道がまったく同じで、見極められなかったって言ってましたね。結果的に見たら、このチームは問題がなかったことが問題だったのかも。そこは難しいけどね」

