甲子園の風BACK NUMBER
甲子園で“奪三振率11.33”横浜・織田翔希は「あまりにスゴくて笑みが」「球が大きくなる」対戦校主砲が驚き…生々しい最速156キロの衝撃証言
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間淳Jun Aida
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/08/28 06:00
今夏の甲子園で大きな注目を浴びた横浜・織田翔希。対戦校の主砲はどのように感じていたか
3番の赤間史弥は4打席で無安打に終わった。
最初の対戦では、速球を狙って初球をスイングした。ところが、変化球でタイミングを外され、バットの先に当たった打球が力なく織田の前に転がった。3度目の対戦では5球ファウルを打って粘ったものの、最後は156キロの速球にバットは空を切った。
赤間は「見たことのない球でした」と話すとともに、球の威力を具体的に話していた。
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「ストレートは球が大きくなって、自分に迫ってくるような感覚でした。ファウルにならないように球の上を叩くイメージでスイングしましたが、球威に押されてフェアゾーンに飛ばせませんでした」
「ジャストミートできない」「練習とまるで別物」
4番に座った古城大翔は単打を2本放った。ともに速球を外野へ弾き返した。それでも、捉えた手応えはない。試合後、こう話した。
「織田投手のストレートは速いのでバットに当たれば何か起きると考え、バットに当てることを徹底しました。その結果のヒットです。うなるようなストレートで、ジャストミートできませんでした」
花巻東は試合前日、織田の速球を想定した打撃練習を取り入れた。チーム最速の148キロ右腕を打撃投手に抜擢し、マウンドの約3メートル前から投げた速球を打ち返す対策を講じた。球速だけを考えれば、織田の速球と大差はないかもしれない。だが、球の質は違った。古城が「織田投手の球は至近距離で投げてもらった練習よりもはるかに速かったです」と話せば、赤間も「球速に目を慣らす対策でしたが、実際の球は球威や伸びが違いました」と舌を巻いた。
織田の速球について、甲子園で勝ち上がったチームの主力でさえ「見たことがない球」と口をそろえる。さらに、「マウンドが近く感じた」、「球が大きくなって迫ってくる感覚だった」といった錯覚まで体験している。156キロのスピードに加えて、身長186センチの長身で真上から投げ下ろす角度。織田の速球は、同世代の打者にとって未知の領域に達していた。
〈甲子園特集:つづく〉

