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「これが現実」目が痛々しく腫れドクターストップ…ブレイキングダウン王者はRIZINでなぜ“完敗”したのか? それでも敗者・細川一颯が直樹戦で見せた可能性 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph byRIZIN FF Susumu Nagao

posted2026/08/14 17:00

「これが現実」目が痛々しく腫れドクターストップ…ブレイキングダウン王者はRIZINでなぜ“完敗”したのか? それでも敗者・細川一颯が直樹戦で見せた可能性<Number Web> photograph by RIZIN FF Susumu Nagao

RIZIN直樹戦、ドクターストップで敗れた細川一颯

目が腫れあがり…ドクターストップで決着

 実際の試合はどうだったか。1分以内に事実上の決着をつけたのは直樹のほうだった。ファーストコンタクトのローキックからノーモーションの右ストレート。さらに右ハイキックもヒットさせる。この攻撃で細川は左目の下から出血。腫れによって視界が奪われた状態になった。

 2ラウンドにはヒジを食らって目の上部も負傷。完全に目が塞がると、ドクターが試合を止めた。結果から言えば、直樹と細川にははっきりと差があった。

 ただ、直接的な勝敗に関わる部分以外のディテールにも見るべきものはある。左目が不完全な状態で距離感も掴めない細川には、組みついての攻防しか残されていなかった。本人としてもまったく意図していなかった展開だ。

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「打撃一本で勝負する作戦でした」

 試合後に更新したYouTubeの動画で、細川はそう語っている。その不本意な組みの展開で攻勢になったことは見逃せない。テイクダウンに成功し、パウンドを落とす。直樹はすぐに立ち上がるのではなく下から展開を作っていくタイプだが、それを差し引いてもトップから試合を進める力が細川にはあった。2ラウンドにもテイクダウンし、スタンドで果敢にパンチを打ち返す場面もあった。

「これが現実だよ」

「ブレイキングダウンファンのみなさん、この勝ち方じゃ大きなことは言えないけど、これが現実だよ」

 リング上でマイクを握った直樹の言葉だ。確かにその通り。両者には差があったし、ブレイキングダウンの強さとMMAの強さはイコールではない。それでも、勝機があるはずだった序盤1分が過ぎてから、細川がこれまでと違うポテンシャルを発揮したことも間違いない。負け試合からの“学び”も格闘技の重要な要素ではないか。RIZINの榊原信行CEOは「RIZINでもっと見たい選手」と細川を評価している。

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