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「これが現実」目が痛々しく腫れドクターストップ…ブレイキングダウン王者はRIZINでなぜ“完敗”したのか? それでも敗者・細川一颯が直樹戦で見せた可能性 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph byRIZIN FF Susumu Nagao

posted2026/08/14 17:00

「これが現実」目が痛々しく腫れドクターストップ…ブレイキングダウン王者はRIZINでなぜ“完敗”したのか? それでも敗者・細川一颯が直樹戦で見せた可能性<Number Web> photograph by RIZIN FF Susumu Nagao

RIZIN直樹戦、ドクターストップで敗れた細川一颯

 少年時代に空手で実績を残したものの、人生の選択肢に格闘技はなかった。運命が変わったのはブレイキングダウンで活躍する萩原裕介を見たこと。強さだけでなく、その落ち着き払った佇まいにも惹かれた。

 萩原は朝倉未来・海兄弟を輩出した“不良格闘技”THE OUTSIDERにも出場していた。現在は会社を経営しており、細川は「この人の下で働きたい」と社員募集に応募。萩原に見込まれて運転手、付き人になるとブレイキングダウン出場を勧められた。喧嘩自慢100人が争う企画に出場し、ブレイキングダウンと正式契約。契約金は1000万円だった。契約選手になると、K-1ファイターだった才賀紀左衛門をKO。抜群の格闘センスで、大会の中心人物となった。

「1分以内に倒したい」

 ブレイキングダウンにおいては“本格派”と言っていい選手であり、MMAの練習も重ねていた。話題性、知名度からしてプロMMA初戦でのRIZINデビューも不思議ではない。とはいえ、プロの舞台に上がれば厳しい目にさらされるのも当然だ。“RIZINは不良の喧嘩とはレベルが違う”と実力が値踏みされ、査定される。

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 そもそも基本的にキックルール1分間のブレイキングダウンと5分3ラウンドのプロMMAは別種の競技だ。求められる強さの質も違うはず。それでも細川はブレイキングダウンファイターとして実力を証明しようとした。「1分だろうと5分だろうとやることは同じ」と言い「1分以内に倒したい」とも。

 細川と対戦したのは直樹。MMAは3勝2敗だが、キックボクシングではRISEのチャンピオンになっている。MMAでは絞め技での一本勝ちも。ブレイキングダウンの選手であることを強調した細川に対し、直樹はこう言った。

「僕はMMAファイター。僕が倒す(テイクダウンして寝技勝負)かもしれないし、相手が倒しにくるかもしれない。5分3ラウンド、全局面で勝負します」

 立ち技も寝技もやるのがMMA。直樹はそう考えていたが、同時にスタンドの打撃でも差があると明言していた。プロのチャンピオンを甘く見るなということだ。筆者の予想も直樹有利。細川が勝つとすれば序盤に、それこそ1分以内に爆発力で押し切る形ではないかと見ていた。

【次ページ】 目が腫れあがり…ドクターストップで決着

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