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甲子園の風BACK NUMBER
「アンタを受け入れてくれる野球部なんてあるの?」宮城の野球部で“ある球児の親”が流した涙「中学で不登校になって…」話題の“弱小校”を追う
posted2026/07/18 11:01
我慢していた涙が…宮城大会を取材。加美農業の夏を追った
text by

樫本ゆきYuki Kashimoto
photograph by
Yuki Kashimoto
甲子園常連の名門校が注目されるなかで、筆者は「まだ勝っていないチーム」を追う。宮城の話題公立校あの加美農業は今。ノンフィクションライター、樫本ゆき氏がレポートする。【全2回の1回目】
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次に、宮城県加美農業を挙げたい。
佐伯友也監督が就任して9年経つが、夏まだ一度も勝っていない。それなのに部員が増え続けている不思議。加美農を応援する人の数も年々増えている。
「負けても、負けても…」話題の公立校
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仙台市在住の林孝さん(77歳)はネット記事で加美農の奮闘を知り、チームの活躍を視覚障碍者向け音声マガジンのスポーツコーナーで朗読するボランティア活動をしている。「負けても負けても挑戦を続ける彼らの勇気と、佐伯先生の情熱。すっかりファンになってしまいまして。へへへ」とこの日も応援にかけつけた。加美農の試合前は、こんな人がたくさん、野球部の周りに集まってくる。スポーツドリンクなどの差し入れも年々増えていて、夏の初勝利への期待は高まるばかりだ。
「楽天モバイル“最強”パーク宮城で、うちみたいな“最弱”チームが試合をしてもいいんですかね?」。齊藤太郎部長の自虐ネタが必要ないと思うくらい、選手たちはリラックス。このリラックスしすぎる空気こそが勝ち切れない要因だと言う人もいるだろう。しかし、良くも悪くもこれが加美農スタイル。試合はこの日もスロースタートで展開した。
相手は県立の角田高校。2回に高橋陽和(2年)の中前打で追いつき同点。1-1のまま6回を終えた。試合はむしろ加美農が押している。大善戦だ。


