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宿敵オランダ代表DFに苦戦→そして無念の負傷交代…三笘薫を襲った左足首の悪夢 前半11分に狂った「W杯前哨戦」のプラン
posted2026/03/06 06:00
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田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
Getty Images
三笘薫が左足首を痛めた。
3月4日に行われたブライトン対アーセナル戦。4−2−3−1の左MFとして先発したサムライ戦士は、前半11分に決定的なチャンスを迎えた。
中盤でパスを受けると、三笘はフリック(※)から前方に走り出す。
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(※パスやドリブルの際、足先でボールを軽く弾いて方向や高さを変え、相手の裏をかく技術。ダイレクトや1タッチでボールの勢いを利用して前へ進める技)
ジョルジニオ・リュテールからリターンパスを受けてペナルティエリア内に入り、シュートを打った。ところがアーセナルのDFガブリエウ・マガリャンイスが猛突進でブロック。その際、三笘は左足を強くひねる形となり、左足首付近を痛めた。接触後、手を上げて足の負傷をアピールした。しかしブライトンのメディカルチームはピッチに入らず、そのままプレーは続行された。
この後、プレーが止まる度に、三笘は左足首を気にする仕草を見せた。プレー中は足を軽く引きずりながらも走り続けたが、プレーが中断するとその場で立ち止まり、左足を触って状態を確認していた。
こうして前半終了。ピッチから選手通路口に向かう途中、三笘はベンチに向かって交代を求めるジェスチャーを示した。直後から、ベンチスタートのヤンクバ・ミンテがコーチと共にアップを開始。後半開始時、三笘はミンテとの交代で退いた。
試合後、ファビアン・ヒュルツェラー監督は次のように話した。
「三笘が試合を続けられなかったのは残念だ。前半は良いパフォーマンスを見せてくれていたと思う。しかし今は、スキャン(検査)の結果を待つ必要がある。その後、より詳しいことが分かる。ただ、大きなケガではないと思う」
この試合前、注目ポイントだったのが「三笘対ユリエン・ティンバー」のマッチアップだった。
オランダ代表DFのティンバーは、今季プレミアリーグで最高レベルのパフォーマンスを示しており、現時点でプレミア屈指の右SBとの評価も高い。そして、日本代表がW杯で初戦を戦うオランダ代表の一員でもある。
オランダ代表ではデンゼル・ダンフリース(インテル)が右SBのレギュラーであり、ティンバーは右CBを務める。ただ、けが人の状況などによっては、ティンバーが右SBに入る可能性も。それゆえ三笘が、ティンバー相手にどのようなプレーを見せるのか。ここが、この試合の注目ポイントだった。
結果から言えば、三笘が前半11分に左足首を痛めたため、今回のマッチアップは参考程度にとどめて置くべきだろう。足を引きずりながらプレーを続けた三笘は、本来のコンディションではなかった。
それでも見応えのある攻防が幾つかあった。
試合開始時から、相手ボールになると、三笘はティンバーの動きを常に確認。1分には、ティンバーへの縦パスをカットし、縦に突破した。左サイドからクロスボールを挙げてチャンスにつなげた。
敵ボールになると、ブライトンは基本的にマンマークで対応した。ティンバーがインナーラップに繰り出せば、三笘も守備で彼についていった。
ところが11分、三笘に怪我のアクシデントが発生。これ以降はサムライ戦士が痛みを抱えながらプレーしており、二人のマッチアップはあくまでも判断材料としては限定的なものとなった。
16分には、前方にブカヨ・サカとティンバーが2人でマークに入る中、三笘が右足のアウトサイドでクロスボール。
その約10分後、ティバーがタッチライン際の大外でボールを受けると、三笘は素早くマークに付く。するとティンバーはカットインからドリブルを開始。抜かれそうになった三笘はスライディングタックルを仕掛け、ファウルとなった。
「三笘負傷」という前提はあるが、日本代表が出場した前半の印象で言えば、2人のマッチアップはティンバーがやや主導権を握っていた。
オランダ代表SBは攻撃参加となれば前に走り、三笘を引き付けた。一方で三笘が攻撃時にボールを持てば、突破を許さない。十分に間合いを取りつつ、サカとのダブルマークでスペースを埋める場面も見られた。
三笘としては、ティンバーの実力を感じる45分間だったのではないだろうか。
今回三笘が痛めたのは左足首付近と見られる。昨年9月のチェルシー戦で負傷した箇所も同じ左足首だった。左足のコンディションには一抹の不安が残る。
一方、22年のカタールW杯前に三笘は右足首付近を痛めたことがある。22年10月のブレントフォード戦だ。
この時、三笘は後半開始時から出場。しかし投入から2分後に、相手選手との接触プレーで右足を痛めた。足を引きずりながらも、なんとか試合終了までプレーを続けた。その後、三笘は2週間の離脱だけで実戦に復帰した。怪我を抱えながらも、約35~40分近くをプレーした状況で言えば今回のケースはこの時と似ているだろう。対する昨年の足首の怪我は、復帰まで2ヶ月半を要した。
なお、日本代表の森保一監督は、三笘の状態について、深刻な怪我ではないと明かしたという。経過観察を必要としながらも、3月の日本代表戦には間に合う見通しを明かした。
三笘本人はアーセナル戦後、取材エリアに姿を見せなかった。現時点で怪我の具合は判明していないが、いずれにせよ軽傷での早期復帰が望まれる。
なにより今回の負傷に、一番悔やんでいるのは本人のはず。それでも、この試練を乗り越えてきたのが三笘薫という選手である。三笘がピッチで再び躍動する姿を、待ちたいところだ。

