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33歳で異例の韓国移籍「ハルちゃん頑張れ」“鎌倉の大家族”で育った女子バレー島村春世が34歳になった今も「貪欲すぎる」ワケ
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田中夕子Yuko Tanaka
photograph byJVA/AFLO SPORT
posted2026/07/10 11:03
33歳にして初の海外移籍を決断した島村春世。新シーズンはSVリーグに復帰し、群馬グリーンウイングスでプレーする
「どんな状況でも決めないといけないという責任感は、今までもありましたけど、(トスが)上がってきた本数は今までとはケタ違いでした。たとえば、韓国ではトスが上がる割合を支配率と言うんですけど、私たちのチームはアメリカ人のオポジットの支配率が50%で、監督は『残りのうち20%はジョンに上げろ』と。全体の2割を任されるなんて、バックアタックも打たず前衛だけに入る私には多すぎない?って思ったし、周りの選手からも異常な数だと言われました(笑)。
しかも、日本のセッターみたいに、韓国のセッターは毎回同じリズムでほぼ同じ場所へトスが上がってくるわけではないので、それこそどんなトスが来るかわからない状況でも、とにかく決めないといけなかった。ただ打つだけでは決まらないので、ブロックを見たり、スペースを探したりして決め方を考える。攻撃の幅は少し増えたかもしれないですね」
チームに在籍する外国籍選手は、アジア枠を含めて2名だけ。カタコトの英語と韓国語を交えながらコミュニケーションを図った。
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練習にしても、オフにしても、スケジュールが決まるのはいつも直前だったから、観光地を巡る余裕はなかったと笑うが、韓国で培った経験と技術は島村に新たな引き出しを加えた。
ロス五輪を懸けた戦い「もっとうまくなりたい」
その成果は、現在開催中のネーションズリーグでも大いに発揮している。
リードセッターを務める関菜々巳、NECでもチームメイトだった中川つかさ、同学年で中学時代から知る間柄の栄絵里香というセッター陣とのコンビにもキレがある。
好調のミドルブロッカー荒木彩花が負傷退場した6月17日のセルビア戦では、急遽の出場ながら、得意とする移動攻撃だけでなく、セッターの前からの速攻も積極的に入り、沈みかけた空気を払拭してフルセット勝利に貢献した。
34歳となった今も日本代表にとって、間違いなく欠かせない存在であることを、これ以上ない形で示し続けている。
8月には中国でアジア選手権が開幕する。優勝すれば、2年後のロサンゼルス五輪出場権を獲得できるため、今季の日本代表にとって最も比重の大きい大会だ。
豊富なキャリアを持つ島村にとっても、五輪の2年前に出場権をかけた大会に臨むレギュレーションは初めての体験となる。自身3度目となるオリンピックに向けた思いは当然強いが、それ以上に島村が今の自分に求めるものはシンプルだ。
「もっとうまくなりたいし、できることを増やしたい。攻撃面はもちろんですけど、フェロー(フェルハト・アクバシュ日本代表監督)からは、ブロック力をチームとして強化したいと言われ続けているので、ブロック力、横の移動を速くすることとか、一つひとつ、自分なりに考えてトレーニングしてきたので、それがどれだけ発揮できるか。
日本代表としてコートに立つ以上は、キャリアや年齢は関係ない。常に100%のプレーをすることが求められると思っているので、オリンピックの出場権を取ることをまずは第一に考えて、自分の状態を上げていく。目標はロス五輪に出ることではなく、メダルを取ること。ロスで一番強くなるために、一日一日、一点一点をみんなで積み重ねていくことを頭においてやっていきたいです」

