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40歳GKボジーニャだけでない…“26年前は最弱国”カーボベルデW杯躍進のナゼ「質素なトラックで凱旋パレード」「総市場価格101億円は日本代表の1/5」 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byMutsu Kawamori

posted2026/07/09 11:02

40歳GKボジーニャだけでない…“26年前は最弱国”カーボベルデW杯躍進のナゼ「質素なトラックで凱旋パレード」「総市場価格101億円は日本代表の1/5」<Number Web> photograph by Mutsu Kawamori

40歳のGKボジーニャの大活躍とともに、北中米W杯を彩ったカーボベルデ。そもそも国の成り立ち、そしてフットボールの強化プロセスとは

 GS最終戦ではサウジアラビアと対戦。より多くのチャンスを作ったが決めきれず、0−0で引き分けた。しかし、ウルグアイがスペインに敗れたことからグループ2位を確保し、初出場にしてGSを突破するという快挙を成し遂げた。

 そして7月3日、ラウンド32でリオネル・メッシ擁するアルゼンチンと対戦。「W杯史上、最も実力差が大きい決勝トーナメントの試合」(英BBC)と言われたが、先制されながら追いついて延長に持ち込み、再びリードを許したがまたしても追いついた。最後は力尽きたが、W杯3回優勝の強者を大いに慌てさせた。結果のみならず、堅守をベースとしながら果敢に攻撃を仕掛けるプレースタイルが世界中のファンの共感を呼び、「カーボベルデ」の国名を世界に知らしめた。

メンバー26人の総市場価値は“日本の1/5”

 北中米W杯に招集された26選手のうち、本国生まれは12人だけ。6人がオランダ生まれ、ポルトガル生まれとフランス生まれが3人ずつ、アメリカ生まれとアイルランド生まれが1人ずつ。所属するクラブの国別内訳は、トルコが3人で最も多く、ポルトガル、アメリカ、ブルガリア、ロシアが各2人で、その他は欧州中堅国。W杯開幕時点で来季の所属クラブが決まっていない選手が6人いた。W杯での大活躍でインスタグラムのフォロワーが大会前の5万人から2000万人超へ激増したGKボジーニャもその一人だが、その後、メッシが所属するインテル・マイアミが興味を示しているとの報道があるなど、オファーが殺到しているという。

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 欧州強豪クラブでプレーするのは、CBロガン・コスタ(ビジャレアル=スペイン)とFWダイロン・リブラメント(ベローナ=イタリア)くらい。代表選手の大半が、欧州の中堅クラブに在籍する。26選手の推定合計市場価格は5450万ユーロ(約101億円)で、8億7500万ユーロ(約1620億円)のアルゼンチンの約15分の1、2億7100万ユーロ(約502億円)の日本の約5分の1でしかない。

カーボベルデ国内リーグは基本的にアマチュア

 カーボベルデのトップリーグは基本的にアマチュアで、有力選手は国内クラブで力を付けた後、若くして国外のクラブへ移籍してステップアップを図る。そして、外国生まれの選手は地元のクラブなどで成長を目指す。

 彼らは、カーボベルデ国籍の他に生まれた国や父母の国籍を持っていることが多い。しかし、近年、カーボベルデ・サッカー協会は外国生まれの選手にカーボベルデ代表としてプレーするよう強く働きかけ、これが今回の躍進の大きな要因の一つとなった。

 ラウンド32で対戦した後、リオネル・メッシが「彼らがスペインやウルグアイと引き分けた理由が良くわかった」と語っていたように、今回のW杯における躍進は決して偶然ではない。

【次ページ】 凱旋パレード…質素なトラックで

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