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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「じつは、あの“田中碧のミス”は狙われていた」名将アンチェロッティの“ハーフタイムの指示”「エリア際に圧力をかけろ!」ブラジル代表MFが証言
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byGetty Images
posted2026/07/02 17:11
ハーフタイムにCFエンドリッキを投入するブラジル代表カルロ・アンチェロッティ監督(67歳)
日本の守備は中央を閉じるためにコンパクトになる。その強みは、同時に弱点にもなる。サイドからサイドへ振られ続ければ、最終ラインは横にスライドし続ける。ボールサイドに寄れば、逆サイドに空間ができる。そこでクロスを入れ、ファーサイドのポケットで仕留める。
「アーセナルでよく練習しているプレーだった」
同点ゴールはその象徴だった。そして左サイドからクロスを上げたのは、サイドバックでもウイングでもない。CBのガブリエル・マガリャンイスだった。マガリャンイスは記者に「(CBなのに)あの質の高いボールはどこから来るのか」と問われこう語った。
「アーセナルでは常にかなり高いラインでプレーしているので、ああいった状況をとても多く練習している。そこにはCBがいてもいいし、ボランチがいてもいいんだ。そして神に感謝するが、あの場面では自分はカゼミーロがゴールを決めるためのクロスをうまく上げることができた」
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普通なら、クロスの出し手はサイドバックやウイングを想定する。だがブラジルは、CBまで高い位置に出てクロスを入れてきた。誰がガブリエルを捕まえるのか……日本の守備は揺れた。ゴールシーンを見返すとガブリエルへの対応が遅れ、フリーで左足クロスを上げられている。日本の低いブロックを見た、アンチェロッティの名采配である。
「あの“田中碧のミス”は狙われていた」
さらに、負傷したルーカス・パケタに代え、後半開始からCFエンドリッキを投入したことも、ハーフタイムプランとつながっている。アンチェロッティはこう証言した。
「試合を取り戻すために、ペナルティボックス内でもう少し力を加えなければならなかった。エンドリッキはまさにボックス内での存在感をもたらすことができた」
外からクロスを入れるなら、中で合わせる人数と圧力が必要になる。クーニャを1列下げ、よりストライカー色の強いエンドリッキをCFとして投入したのはそのためだった。
さらに、アンチェロッティの修正を別角度から示す証言が、MFブルーノ・ギマランイスから出ている。ロイター通信によれば、試合後にブルーノはこう語っている。
「日本は非常にコンパクトで、パスを通していくのはとても難しかった。監督は、“エリア際”に圧力をかけるよう自分たちに求めた」
重要な証言だ。外からクロスを入れる。そのボールが跳ね返された後、あるいは日本が奪った直後、ペナルティーボックス周辺で再び圧力をかける。アンチェロッティはそのトランジションの部分に勝機を見出していた。
そして決勝点こそ、まさにその形だった。田中碧がボックス際でボールを失い、ブルーノが拾い、ガブリエル・マルティネッリへつなげた。ブルーノの証言は、決勝点が偶然の田中碧のミスではなく、ブラジルがあらかじめ狙っていた圧力の延長線上にあったことを示している。
名将アンチェロッティのハーフタイムプランとは、単なるクロス攻勢ではない。日本の守備の強みを認めたうえで、その強みの裏側を突く修正だった。証言を拾うほど、後半の2失点は偶然ではなくなる。

