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「サラリーは1/5」「次クビでも後悔なく」30歳戦力外→44歳まで現役…“あのオウンゴール”だけでない、南雄太だから話せる裏話「GK出身の使命ですから」
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生島洋介Yosuke Ikushima
photograph byKazuaki Nishiyama,Kiichi Matsumoto
posted2026/06/11 11:03
柏レイソルなど、Jリーグで26年プレーし続けた南雄太。日本代表出場はゼロでも、そのキャリアは深いものだ
「ベテランになると、休むと感覚が戻らなくなる気がして不安になるんです。だからオフシーズンも休まず、筋トレも週4回やって動き続けていました。でも38歳くらいで、疲労が蓄積していることに気づいたんです。感覚がボケているだけで、体はしっかり疲れていた。そこで思い切ってルーティンを変え、休むときは不安でもきちんと休むようにしました」
柏ではストイックな菅野孝憲にポジションを奪われ、30歳にして別人のように取り組み方を変えた南。今度は38歳で、勇気を持って「休む」という決断をした。
すると40歳にして、自身最高とも言える状態にたどり着く。横浜FCがJ1昇格を果たした2019年のことだった。
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「あのシーズンは、後半戦で1回しか負けなかったチームの勢いにうまく乗ることができました。イメージしていることと身体の動きが完全に一致していて、自分の中で最高の状態でした」
42歳でアキレス腱断裂→44歳で引退
その後、大宮アルディージャでもレギュラーをつかんでいた2022年、42歳でアキレス腱断裂を経験。1年後にようやく試合に復帰すると、44歳でスパイクを脱いだ。
「それまで手術もしたことがなかったので、切った時は絶望しました。周りももう絶対に無理だと思っていたと思います。あの状況から復帰まで持っていけたのは、自分のなかで誇りです。そういう意味で、悔いなく辞められました」
26年に及んだキャリアに終止符を打って2年。現在はサッカー番組の解説者や横浜FCのスクール、流経大柏の指導者としてサッカーに携わる。解説の仕事では、最後尾からボールを追っていた現役時代とはまったく見方を変えた。
「いまピッチで何が起きていて、どこを変えれば良くなるのか、ここまで喋れないと観ている方には受け入れてもらえないと思っています。だからこそ、全体を俯瞰して観るクセがつきました」
間違った認識からの批判を…GK出身の自分の使命だと
一方、GKのプレー解説では、現役時代の経験がそのまま生きている。
「特にキーパーについては、正確な情報をしっかり伝えたいと思っています。専門的なぶん誤解されやすいので、『触ったなら取れよ』『ニアを抜かれたら全部GKの責任』などと、間違った認識からの批判が起こりがちだなと。例えばカタールW杯のコスタリカ戦で権田(修一)君が触ったボールが入ってしまったシーン。あれはタイミングがズレていて、触れても弾き切るのは至難の業でした。そういったプレーの本当の難しさや、選手がその瞬間に何を考えていたかをきちんと言語化して説明することができれば、キーパーへの視線が変わるはず。それはキーパー出身の自分の使命だと思っています」

