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「ビッグクラブから関心」なぜ日本代表GK鈴木彩艶は市場価値爆上がりか…“3つの優位性”のうち「2つを作り出せる」W杯NHK中継で解説・林陵平がズバリ
text by

林陵平Ryohei Hayashi
photograph byKiichi Matsumoto
posted2026/06/06 06:39
北中米W杯、日本代表にとってGK鈴木彩艶が重要と言える理由とは
例えば、3-4-2-1のAチーム(攻撃側)に対して、4-4-2のBチーム(守備側)がFW2枚でプレッシングしている場面。Aチームは3CBでパス回しすれば後方が3対2の関係性になるのでシステムの構造的に数的優位を持ち、さらにWBが相手のサイドハーフとSBの間で大外に開けば位置的優位にもなります。
逆にBチームから見れば、「システムが噛み合わない」状態になり、相手をマークしたりボールに制限をかけたりするのが難しくなります。しかしBチームが、例えば左サイドハーフを前線に上げ、それに応じて全体を左側にスライドさせて瞬間的に3-4-3の陣形にすれば、数的にも位置的にもAチームの優位性を消すことができます。
ちょうど26年W杯初戦で激突する日本代表とオランダ代表がシステム的にはまるので、それを図式化したのが下記です(※外部配信サイトでご覧の方は関連記事からご覧になれます)。
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これは極端な例ですが、イメージとしてはこうした関係性になります。こうしたいわば“瞬間的な数的・位置的優位性のせめぎ合い”が、欧州トップレベルでは多発します。細かい部分ですし、一瞬の出来事なので見過ごされがちですが、非常に面白い部分だと個人的には思っています。
多様化するボランチの顔の出し方
ビルドアップという観点では、ボランチの顔の出し方も昨今はとても多様化しています。いわゆる「サリーダ・ラボルピアーナ」(ボランチが最終ラインに落ちるメカニズム)も、一昔前はCBの間にボランチが落ちる形が典型的なパターンでした。
さらに昨今は、ボランチがCBとSBの間に降りてくるパターンも増加。例えばトニ・クロース(2024年に現役引退)は、レアル・マドリーとドイツ代表で左のCBとSBの間に落ち、質の高い長短のパスを供給して大きな違いを作り出していましたよね。これは、数的(最終ラインに落ちる)、位置的(相手がマークしにくいCBとSBにポジションを取る)、質的(クオリティーの高い長短のパスを供給)と、3つの優位性を非常に上手く活用したメカニズムだったと思います。


