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“プロレスの洗礼”を浴びたウルフアロンの逆襲…地上波で“強いウルフ”は見られるのか?「この力すべてを…」巡業先でカメラマンが聞いた“ある言葉” 

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原悦生

原悦生Essei Hara

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posted2026/05/29 11:03

“プロレスの洗礼”を浴びたウルフアロンの逆襲…地上波で“強いウルフ”は見られるのか?「この力すべてを…」巡業先でカメラマンが聞いた“ある言葉”<Number Web> photograph by Essei Hara

勝利を確信してTシャツを引き裂くウルフアロン。6月14日には大阪城ホールで成田蓮に挑む。5月3日、福岡国際センター

Tシャツを引き裂いて…戻ってきた“強いウルフ”

 1月4日の新日本プロレス東京ドーム大会でEVILを倒して華々しいデビューを果たし、いきなり王者になったウルフアロンだったが、2月11日の大阪府立体育会館では成田蓮にわずか2分8秒で敗退。NEVER無差別級のベルトを失った。

「勝つことはもちろん難しいですけど、勝ち続けることの方が難しいと思っていて。でも勝ち続ける選手が、本当に強い選手っていうふうに考えてます。なので、しっかりと防衛して、僕自身の強さをみなさんに見てもらいたい」

 そう話して臨んだ初防衛戦だったが、ウルフは成田に完敗した。

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 巻き返しを狙った3月のトーナメント『NEW JAPAN CUP』ではドン・ファレに1回戦で敗れた。シングルマッチでも執拗な乱入が繰り返される現在の新日本プロレスで、ウルフは“死に体”に等しかった。

「いろんな物事でもビギナーズラックがあるのといっしょで、プロレスにもそういうものがあるんだなって。1.4の後、プロレスの洗礼をこの4カ月受け続けてきました」

 6人タッグや8人タッグでプロレスに“慣れる時間”を過ごしてきたウルフだが、ファンが本当に見たいのはリング下の床に寝転んでいるウルフではなく、強いウルフなのだ。

「本当に強い人間というのは、1対1で戦って勝つことができる人間だと思っているので。セコンドの力も借りずに、僕一人で。どんな卑怯な手を使われようと、負けてしまったら、それは負けなので。プロレスって難しいもので、レフェリーが見てなかったりすると許されてしまう側面もある。柔道にはVARがありますけれど。僕は一人でしっかりと立ち向かって、すべてを翻していきたい」

 5月3日、福岡国際センターで行われたシングルマッチで、ウルフはファレを倒した。入場では、またしてもハウス・オブ・トーチャーという名の悪の軍団に襲われ、Tシャツ姿のままやられているウルフがいた。その悪のセコンドたちが援軍によって排除されると、ウルフはハルク・ホーガンのようにTシャツを引き裂き奮起した。そして豪快にファレの巨体を抱え上げてアングルスラムからフォールした。

 やっと、強いウルフが戻ってきた。でも、もっと強いウルフが見たい。

“2度目の地上波放送”でアピールできるか

 6月14日、新日本プロレスは大阪城ホールでビッグマッチ『DOMINION』を開催する。これは試合当日、テレビ朝日系の地上波でプライムタイムの22時15分から中継される。

 そのテレビ放送の目玉は、ウルフが成田のNEVERのベルトに挑むシングルマッチだ。前回の1.4は棚橋弘至の引退という大きな関心事があってうまくいったが、今回は無冠になった辻陽太がカラム・ニューマンのIWGPヘビー級王座に挑戦するくらいで、インパクトに乏しい感がある。スポーツニュースの話題はアメリカで同日(日本時間6月15日)にキックオフが迫っているサッカーW杯の日本vs.オランダに持っていかれるからだ。

【次ページ】 成田蓮の挑発「テメーも黒帯かけてこいよ」

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