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「ロブチェンはすごい低い走りをする。”猫科の動物”みたいなフォーム」松山弘平騎手が語る日本ダービーの勝算「うーん、僕はひらめき派だと思います」
text by

片山良三Ryozo Katayama
photograph byKiichi Matsumoto
posted2026/05/30 17:00
桜花賞、皐月賞で連勝した松山弘平騎手
――調教師からの指示は?
「指示はなかったですが、そこには阿吽の呼吸がありました。3着に敗れた共同通信杯(GIII)の結果を踏まえて、しっかり流れに乗っていくこと。その中で、馬のリズムを大事にしたいと思っていました。あの馬のリズムを壊してまで前を取りに行ったりしたら、最後が絶対に伸びなくなるので。そういうのは、色々経験させてもらって学んだことです」
――58秒9というペースは、レース中から感覚として捉えられていましたか。
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「いや、そんなに速くないと感じていました。実際にあとからラップを分析すると、後半の1000mの方が57秒6と速かったわけですし、当日の馬場も考慮すればいいラップを刻めたんじゃないかと思います」
すべてが噛み合っての勝利
――外から並びかけてきていたリアライズシリウスに、交わされるのかというシーンもありましたが、残り1ハロンでギアが切り換わりましたね。
「最後のフォームが珍しいと言いますか、一般の人が調教VTRを見てもわかるくらいすごい低い走りをするんです。以前からそのフォームで走る馬なんですが、ハミにぶら下がる面を徐々に解消してきていて、共同通信杯、皐月賞の道中はいい感じに首が起きてくれていました。とくに皐月賞のラストはスムーズに一段沈んで、そこからスーッと伸びてくれましたね。のびのび走っているというか、猫科の動物みたいなフォームです。
それに加えて自在性があって、ああいったスピードがいる馬場でもしっかりポジションを取れる。あの日の馬場傾向を考えると、前残りが多かったじゃないですか。そういう競馬をみんな意識はしてたと思うんですけど、そこに対応できるのかどうかっていうのがあるので。ロブチェンがそこに対応できる馬だったっていうところが一番大きいですし、そういう風に作ってくださった関係者の方々のおかげかなと。あとはもう枠とか馬の並びとか、やっぱりGIって全てが噛み合わないと勝利することはできないと思っているので。本当にあの日はロブチェンに向いてくれた日でしたね」
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