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「ロブチェンはすごい低い走りをする。”猫科の動物”みたいなフォーム」松山弘平騎手が語る日本ダービーの勝算「うーん、僕はひらめき派だと思います」
posted2026/05/30 17:00
桜花賞、皐月賞で連勝した松山弘平騎手
text by

片山良三Ryozo Katayama
photograph by
Kiichi Matsumoto
発売中のNumber1144号に掲載の[クラシック戦線の主役]ロブチェン&松山弘平「落日は明日を呼ぶ」より内容を一部抜粋してお届けします。
「僕はひらめき派だと思います」
中心馬不在の大混戦との見立てが大勢を占めていた4月19日の第86回皐月賞だったが、終わってみればロブチェン(栗東・杉山晴紀厩舎)がレコードの快走。鞍上の松山弘平騎手は、この前週にスターアニス(栗東・高野友和厩舎)で桜花賞も制しており、今春のクラシックの主役に躍り出た。
桜花賞、皐月賞を同じ騎手が連勝したのは史上7人目。日本人に限れば1993年の武豊騎手(桜花賞ベガ、皐月賞ナリタタイシン)以来、33年ぶりの記録だ。
――松山騎手の競馬に臨むスタイルは、福永祐一さんのような準備万端整えるタイプですか? それとも、競馬に行った後のひらめきを大事にするタイプでしょうか。
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「うーん、僕はひらめき派だと思います。もちろん最低限の準備はしますよ。祐一さんを見習って前日に取り寄せた専門紙に蛍光ペンでちょこちょこ書き込んだりとかもしますが、祐一さんほど緻密にはやっていませんし、できそうにありません。当日の馬の気配を感じることが楽しいし、大事だなと思ってやっています。
馬場の傾向も大事に見ていますよ。中山は皐月賞の2週前ぐらいまでは、スズハロームがダービー卿CT(GIII)を、道中最後方から最後大外に持ち出して差し切ったような典型的な外差しも結構決まっていたんですが、最終週にCコースに変わったこともあって、前に行った馬が外差しを寄せつけない傾向が強くなっていました。そういった意味では、ロブチェンがもらった枠も4番という好枠。これを生かさない手はないなと思いました」
ためらいなく逃げた理由
――逃げるのは事前のプランにはなかった、とレース直後のインタビューでおっしゃっていましたが、ためらいはなかったようにも見えました。
「スタートは五分に出てくれたので、あとはもうその時の並びですよね。すぐ外のアスク(5番のアスクエジンバラ)が結構出してきていたので、押し込まれる形にはしたくないと考えて、しっかり主張して行ってアスクの前に出たんですけど、そうしたら外枠勢が思ったよりも来なかった。僕は外からもっと来ると思っていたので、イメージとしては逃げた馬の後ろにつく形になるのかなと考えていました。ところがそうはならなくて、1コーナーを回る時には自分が逃げる形。でも、無理をして行ったわけではなくて、本当にリズムよく走れていたので『逃がされた』とは思わなかったですね。前半の1000mは58秒9でしたが脚を十分に溜めながら逃げる形ができたのかなと思います」

