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「イノウエを倒すプランはもう用意してる」井上尚弥フェザー級転向後の最有力? 現王者が対戦熱望…中谷潤人戦も分析「ナカタニは後悔しているはず」
posted2026/05/23 11:02
井上尚弥を挑発する発言もあったIBF世界フェザー級王者のアンジェロ・レオ(32歳)。この取材のために、わざわざ中谷潤人との一戦を見直したと話した
text by

杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph by
Hiroaki Finito Yamaguchi
「ナカタニは後悔しているか? そうかもしれないね。もし私がナカタニの立場だったら、もう少し早い段階で手を出していたんじゃないかとも思う。実際にパンチを出すようになってから、イノウエに当てられてもいたわけだから」
井上尚弥対中谷潤人戦を見たIBF世界フェザー級王者アンジェロ・レオのそんな言葉は、“東京ドーム決戦”の大きな鍵をシンプルな形で指摘していたのだろう。
世界スーパーバンタム級4冠王座をかけて行われた5月2日の一戦で、前半を極めて慎重に戦った中谷の戦法の是非は語り継がれていく。スピード、経験で上回る井上が序盤のペース争いの中でポイントを奪うも、中谷も中盤以降に猛追。最終的に10回に中谷がバッティングで負ったカット、11回に井上が決めた右アッパーが決め手になり、“モンスター”が明白な判定勝ちを収めた。
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井上のパンチの切れ味、パワー、カウンターのうまさを考えれば、序盤から仕掛けるのは極めて危険ではあった。それをやれば、11回のようなシーンが早い段階で訪れる可能性は急増する。そのリスクを考えた上でも、勝ちにいくのであれば、中谷はもう少し早く攻めるべきだったと指摘する関係者は少なからず存在する。
32歳になった現在まで26勝(12KO)1敗の戦績を残し、井上や中谷よりも1つ上の階級で世界王座の防衛を果たしているレオもその意見だった。
もちろん“言うは易し、行うは難し”。それでも、周辺階級の現役王者の言葉には一定の説得力があり、特にフェザー級で戦うレオには近い将来、井上と戦うことになる現実的な可能性があるのであれば尚更だ。

