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「この馬、ダービー獲れますね」”異次元の世界の馬”キズナと武豊のダービー秘話…調教師が明かすポテンシャル「それこそディープインパクトだね」 

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江面弘也

江面弘也Koya Ezura

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posted2026/05/30 11:00

「この馬、ダービー獲れますね」”異次元の世界の馬”キズナと武豊のダービー秘話…調教師が明かすポテンシャル「それこそディープインパクトだね」<Number Web> photograph by Photostud

上がり3F33.5秒の豪脚でエピファネイアを差し切り、第80代ダービー馬となったキズナ

「それからほかの馬にも乗るようになって、完全に絆ができちゃった。大山ではじめてキズナに乗ったときは、『体のこなしがほかの馬とちょっと違うなあ』って言っていたね」

 大山での調教は順調だったが、挫跖(ざせき)(石などを踏んだりして蹄底に起きる内出血)もあって、栗東トレセンに来たのは2歳の秋になった。キズナはとにかく元気のいい馬だった。

「体が柔らかいから、助手がちょっと油断したら振り落とされそうになるくらいで。気が悪いわけじゃなくて、元気がいいだけ。でも、これだけオンとオフがはっきりした馬は見たことない。普段はうるさいんだけど、追い切りと競馬ではなにひとつ無駄なことはしない」

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 うるさくて、ゲート試験も一度落とされた。「ダッシュがない」ということだった。

「『ダービーに勝つ馬をゲート試験で落として、なにするのよ』と言ってね。あとで、スターターに『ほんとにダービー勝っちゃったね』って言われて(笑)」

まさかの騎手交代

 前田幸治の弟、前田晋二の勝負服で走ることになったキズナのデビュー戦は2012年10月7日、京都の芝1800mだった。このときは、パドックに行く地下道で暴れて蹄鉄の釘が1本落ちるアクシデントもあったが、そのまま走って楽勝した。レースでうるさかったのはこのときだけだった。

 キズナは2戦めの黄菊賞も楽勝するのだが、その2週間後、大変な事態がおきる。佐藤が落馬し、全身7カ所骨折の重傷を負ってしまったのだ。

「いい馬が当たったと思っていたのにね。(前田幸治)会長も心配して電話をかけてくれて、『どうや?』って聞くから、『騎手自体が難しそうだって言ってました』って。命があっただけでありがたいような事故だったからね」

 佐藤は騎手復帰がかなわず'14年の秋に引退する。一方、キズナの騎手はオーナーサイドの要望もあって武豊に決まった。

【続きを読む】サブスク「NumberPREMIER」内「パドックにね、豊ちゃんが来たとき…」キズナと武豊が見せた尋常じゃないオーラ…佐々木調教師が今も抱く後悔とは?《2013年日本ダービー》で、こちらの記事の全文をお読みいただけます。

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